友松会について

困難を乗り越え、より豊かな活動を! 会誌「友松」110号 巻頭言
髙橋会長
                           友松会会長 髙橋 和男
 新型コロナウィルスによる肺炎の世界的蔓延で、2020東京オリンピックが1年ほど延期されるという緊急事態に日本国内は勿論のこと全世界に激震が走りました。これはイベントの挙行より生命・健康・安全が大切だという本来の視点に立ち戻っての決断であったと思います。母校横浜国立大学並びに友松会でも極めて重要な行事、事業である卒業式・卒業を祝う会・入学式・新入生オリエンテーション等が中止になりました。卒業生や新入学生にとって人生の大切な節目を自宅待機で迎え、さぞ残念な思いで過ごされたことと思います。しかし、このような事態の中であっても自分らしさを失わず、ベストを尽くしてほしいと思います。
 友松会もこのような状況下では本年度の諸会議、諸事業を通常どおりには行えないと判断し、理事評議員会と役員会等はメール交換方式で行い、県央地区での県総会については本年度中止、来年の6月27日(日)に今年と同じレンブラントホテル海老名でスライド開催するという決断をしました。担当である県央地区の皆さまには、これまでの周到な準備もあり今年実施したかったと思いますが、笠原実行委員長、有川総務のご理解を得て1年後に実施という特別措置をとらせていただきました。何より会員の皆さまの健康・安全があっての同窓会であり、新型コロナウィルスによる混乱の一日も早い収束を願ってやみません。
 昨年5月、平成から令和へと元号が変わり、友松会も新役員体制で新たなスタートをきりました。『深まろう 高まろう つながる大学 つながる会員~新しい時代にふさわしい豊かな活動を~』というスローガンを掲げ、今年は2年目の活動を迎えます。社会は急激に変化しています。その変化に対応できる友松会をめざす必要があります。昨年10月5日に行われた横国DAYでは、研修部が中心となり、これまでの松沢研究奨励賞受賞者による発表と研究協議をやめ『これからの教師を語る』というテーマで教育シンポジウムを実施しました。その結果、例年の2倍近い参会者を得て、母校教育学部の今後の方向性を示唆する熱気溢れるシンポジウムが実現できました。このように恒例の事業も新たな視点や方法を取り入れることで時代の変化に対応したより実のある事業にしていくことができます。
 他の部会においても、総務部では新たにプラウド卒業生の候補者選定事務を担当し、何年か先まで見通した取り組みを考えています。組織部では学生会員の名簿整理と同期会の充実を図るための担当を新設。経理部は会費納入率の向上と経理面の具体的改善策を検討。弘報部は機関誌「友松」作製経費削減に取り組む等、各部とも現状の課題を踏まえ、経費節減をしつつより充実した活動を行うための具体策を検討しています。  
 友松会の活動と経理の改善はここ数年役員会の最も重要な課題であり、役員会内にプロジェクトを立ち上げるなど検討を進めてまいりましたが、役員は目の前の会議や事業に取り組むことにエネルギーを費やされ、具体的改善策が進まない状況でした。そこで、昨年9月に友松会の諸活動を見直すため、石川正委員長をはじめ5名の委員による諮問委員会を発足させ、約1年半かけて友松会の課題解決のための具体策を検討することにしました。新型コロナの影響を受け、予定より検討期間は延びそうですが、2年後には諮問を活かした具体的改善策に繋げていきたいと思います。  
 これからの友松会の新しい流れをつくるのは若手の会員の皆さんです。昨年4月に、学生会員が導入されて初めての卒業生が実社会で活躍を始めました。また、今年の新春のつどいには6名の社会人新会員(3年以内の会員が8名)が参加し、例年以上に若さと熱気溢れるつどいとなりました。勿論これまで130年以上も友松会の力強い流れをつくってこられたのは諸先輩のご功績であり、心より敬意を表します。その一方、若い会員の皆さまにはこれからの友松会をより発展させていくために、新しい時代に即応した事業や諸活動を創出し、より一層有用感と達成感の得られる友松会を築いていってほしいと願っています。
 最後に、この4月より母校横浜国立大学教育学部長(本会名誉会長)が杉山久仁子前学部長から木村昌彦新学部長に引き継がれました。杉山前学部長には二期4年間の在任中、貴重なご指導・ご助言を賜り、心より感謝申しあげます。木村新学部長にはぜひ新たな視点と行動力で友松会を支えていただきたいと存じます。   
 新型コロナウィルスの影響で、今年は友松会にとって厳しい条件下の1年になります。こうした厳しい時だからこそ会員相互の理解と協力を一層深め、豊かな活動を創出してまいりましょう。


友松会に期待すること
           横浜国立大学学長 長谷部 勇一 長谷部学長

  友松会高橋和男会長はじめ関係の皆様方には、日頃から多大なご協力を頂き感謝申し上げます。
 さて、今年に入り中国湖北省から始まった新型コロナウィルスの感染拡大は、現時点(4月1日)において、国内外で感染が加速度的に進み、まさにパンデミックの様相を示しています。このことにより、本学も卒業式、入学式の中止、新学期の5月連休明けの移動、キャンパス内の衛生管理の徹底、オンライン講義の導入など総力を挙げて準備を進めていますが、おそらく先行き不透明な状況は続き、長期戦の覚悟が必要になると思います。
 このような状況は、初等中等教育の現場では、幼い児童・生徒を対象としているだけに、さらに一層大変であると思われます。しかし、世界を見ると、欧米だけでなく、中国やベトナムでもこの危機的な状況の中で、教育現場ではオンライン教育の実践が大々的に導入され、遠隔での授業や双方向の討論が既に行われています。本学でも、3月下旬にデジタル教育推進のためのタスクフォースを立ち上げ、情報基盤センターだけでなく、各学部・大学院の情報系の教員にも参加してもらい、大学教育におけるオンラインやオンデマンドの講義システムの在り方を中心に、付属学校におけるGIGAスクールや教育学部を含む全学の学生のICT活用能力の育成も含めた検討を始めました。ある意味、ピンチをチャンスに変えようという意気込みで取り組んでいるところです。
 おそらく、人を育てる上では教師と生徒というリアルな対面の場の中での従来の教育方法も欠かすことのできないものであり、デジタル教育とのバランスを取る事が必要です。その意味で、現場で教育に携わっておられる友松会のOB・OGの皆様とのご協力が不可欠であると思います。従来から、教員養成における質の高い教員の育成、学校教育に関わる実践的課題の研究強化、教員就職率の向上、教職大学院における現場との連携などご協力頂いておりましたが、今後、これらに加えて新しいデジタル教育の推進に関してもご支援とご協力をお願いします。
プロティアン教育をめざして

横浜国立大学教育学部長・教育学研究科長  木村 昌彦  
  木村昌彦学部長

 この度、教育学部長に就任いたしました保健体育講座の木村です。友松会髙橋和男会長はじめ関係の皆様方には、日頃から多大なご協力を頂き感謝申し上げます。本来は直接お目にかかってご挨拶申し上げるところですが、紙面上でご挨拶申し上げます。 
 今、世界は前例のない状態に陥っています。経済・経営、政治、教育環境等、様々な日常が失われています。このような社会情勢の中で子ども達の教育そして将来の教育を担う教員養成の在り方が問われている時代です。いかなる状況でも学びをとめない。そして学びの質を保証していく必要があります。そのための試みが全国的に実施されています。本学部の教職員も新たな学びを創造すべく必死に取り組んでいます。
 本学はダイバーシティーそしてグローカル(グローバルとローカル)な視点から21世紀への未来を切り開くための教員養成を目指しています。如何なる状況下でも学生の学習意欲を高め、学びの質を保証することをミッションとし、環境の変化に対応する適応能力(アダプタビリティ)を高めるために実践的授業を積極的に導入しています。 変化には三つの意味があります。いつの世においても変えてはいけないもの、時代と共に変わっていくもの、そして時代の価値を読んで変えなければいけないものです。今、見て聞いているものを、診て訊いてみる、さらに観て聴いてみると大きく世界が変わってきます。物事の視点を工夫することが重要だと思います。剣豪宮本武蔵の『五輪書』には相手と対峙するには「観見の目付」が肝要であると記しています。置かれている立場、環境を今一度、見直す事が将来を目指す教員養成には必要だと思います。
 表題の「プロティアン」という言葉の語源はギリシャ神話にでてくる、プロテウスの神を意味します。プロテウスは環境によっては火になり、水になり、時には獣にもと様々な形に姿を変えるといわれています。 21世紀の社会では雇用制度、物事の価値観、科学技術のさらなる進歩等、多くの課題を持っていました。今回のコロナ感染危機によるパンデミックで時代が大きく変化する中、環境の変化に応じて変幻自在に姿を変え、既存の教育体制、授業方法に捉われずに、自らの教育方法は自分で試行錯誤して獲得する気概とスキルが必要となってきています。 このことを体現するための考え方こそが「プロティアン教育」です。
 従来から様々なご指導、ご鞭撻を頂いておりますが、今後、これらに加えて新たな学びの創出に関してもご支援とご協力をお願いします。 class "bun-basic" の内容がここに入ります
本 部 活 動
 各部が分担した業務を中心に活動し、(本部活動として)協力して事業を推進しています。
(1) 総務部
 友松会百三十余年の灯を継続、発展させるためにも会員相互の意識の昂揚と結束が求められています。
1.諸会議の企画運営と効率化
2.母校との連携と情報入手
3.各部会相互の連絡調整 新春のつどい等、親睦の会の企画運営
4.活動の基本になる会則、規則、細則等の見直し、など会の円滑な運営に心がけ、活性化を計っています。
(2) 経理部
 主たる分担業務は、本部の経理事務、年度予算・決算を担当しています。
そのため事務局と常時連携を図り、会の運営の円滑化に務めています。
部会で課題の検討を図るほか、会費の納入状況の確認ならびに支出状況の把握等、会計整理の活動を行っています。
特に、年度予算案の立案と決算に関する活動は、会の活性化や発展を図る意味でも重要な会務と考えています。
(3) 弘報部
○会誌「友松」の発行
 主な業務として、友松会会誌「友松」の編集・発行・発送を行っています。
友松会会誌「友松」はA4版で、毎年6月に発行を予定しています。
○会誌の主な内容
大学教授の寄稿、会員の教育論考、人生についての考え方等を軸に構成しています。
また、「豊かな教育を考える会」(研究・研修)報告、「松沢研究奨励賞受賞者」研究論文、 同期会報告、支部だより等の会員相互の情報、 総会、新春のつどいの報告、各年度の会務会計報告、会員の消息、組織名簿等を掲載し、豊かな会誌にするよう努力しています。
・HPの内容充実と更新
行事日程、諸会議の概要報告、友松だより等を掲載し、会の概要を掲載しています。
(4) 研修部
 会員の研修を深めるため、次の業務を中心に活動しています。
1.松沢研究奨励賞受賞者の選考
研究奨励基金は、本会の元顧問・ 相沢義雄氏 (大正13年卒)が、叔父の松沢高次郎氏(明治13年卒)の遺志を顕彰するために寄付された基金、 吉田太郎氏、水戸部正男氏、大浦美代氏の寄付金を充てています。
昭和41年より実施。対象は会員の個人、または会員を中心とした団体としています。
受賞者には、賞状と記念品を贈呈しています。
2.豊かな教育を考える会の企画と運営
松沢研究奨励賞の受賞者を囲んで、教育の課題や諸問題について考え語り合う会を、横国Dayに合わせて実施し、神奈川の教育の充実進展に寄与しています。2019年度には「これからの教師を語る」のテーマでシンポジウムを行いました。
3.学生の就職支援
大学と連携し、就職支援活動として「教員採用試験直前面接対策講座」等を実施しています。(2020年度は中止)
(5) 組織部
県下45支部の現職 (校内)会員と、退職(校外)会員が支部長を中心に支部役員会を構成し、 支部の活動を展開していますが、組織はその活動を支援し組織強化につなげています。
会員名簿を作成し、会員個々の情報を本部に集約し、コンピュータに入力データー化しています。
それにより、全会員と本部との連繋を図っています。
支 部 活 動
県下(東京を含む)45支部の組織による、会員相互の情報交流や親睦を図ることを中心にした支部活動を行っています。
活動の様子は「支部レポート」参照)
同 期 会 活 動
卒業時に同期会を組織、世話役を中心とした情報交流や親睦を図る活動です。
◎未組織の「期」は1日も早い組織化が期待されています。

クリックすると大きく見えます。

YNUプラウド文庫は、社会への貢献が大きいと思われる先達の業績を長く後世に伝え、学生の模範となることを目的に附属図書館内に創設しました。愛蔵書、レリーフ、功績等を図書館内で公開。 横浜国立大学付属図書館 YNUプラウド卒業生文庫

酒  井     恒 氏 経歴と業績 平成25年度友松会推薦

濱  田  隆  志 氏 経歴と業績 平成26年度友松会推薦

小  川  信  夫 氏 経歴と業績 平成27年度友松会推薦

小  島  寅  雄 氏 経歴と業績 平成28年度友松会推薦

内 藤  卯 三 郎 氏 経歴と業績 平成29年度友松会推薦

長 谷 川  善 和 氏 経歴と業績 平成30年度友松会推薦

河 野      隆 氏 経歴と業績 令和元年度友松会推薦
 

友松会のあゆみ
 明治21年1月、先人各位の絶えざるご精進・ご尽力により、高い理想の灯は「神奈川県友松会」として発足しました。 会名の由来は校庭の松樹を 友とし刻苦勉励する願いからでありました。本県は、全国の先頭を切って、明治9年に師範学校を創立、わが国の教育史に輝かしい足跡を残しています。
 明治以来のいわゆる近代日本において、友松会は、神奈川県教育界の一大支柱として地域社会に貢献し、 さらに日本の教育界をリードして百三十余年が経ちました。以来、本会は、幾度か時代の荒波に揉まれ、苦難の道を辿りながらも成長・発展を続け今日に至っています。2020年現在、教育系学部卒業生は3万数千名に達し、会員は約6千3百名が全国で活躍しています。
 教育制度の変遷により、校名も神奈川県師範学校、神奈川県女子師範学校、神奈川師範学校、横浜国立大学学芸学部、 同教育学部、同教育人間科学部と改称されてきました。その間も友松会活動は営々と続けられ、その時々の教育課題を真剣に追求し、 会員相互の意見交換の場として意志の疎通を計り、また親睦の場として寄与してきました。
 同窓という強い友情の絆で結ばれ、これからも一層の研鑽を積み、同窓会活動を活発にしていきたいと思います。
友松会・母校沿革概要
1874年(明治7年) 県内の 4 中学区(横浜、日野、羽鳥、浦賀)に小学校教員養成所を設置
1875年(明治8年) 各養成所を第1号~第4号師範学校と改称
1876年(明治9年) 第1-4号師範学校を合併し、神奈川県横浜師範学校と改称
後に6月28日を本校「開校記念日」と定める
1879年(明治12年) 横浜市老松町に移転して神奈川県師範学校と改称
1887年(明治20年) 神奈川県尋常師範学校と改称
1888年(明治21年) 「友松会」(神奈川県友松会)創立
1890年(明治23年) 「友松」発刊1号発行
1892年(明治25年) 1890年の出火により鎌倉(雪ノ下)新校舎に移転
1889年(明治31年) 神奈川県師範学校と改称
1907年(明治40年) 神奈川県女子師範学校設置(岡野町)
1923年(大正12年) 関東大震災 両校共校舎倒壊
1925年(大正14年) 神奈川師範学校本校竣工 
1926年(大正15年) 神奈川県師範学校創立50周年
1927年(昭和2年) 女子師範学校の校舎竣工
1928年(昭和3年) 師範学校創立50周年式典
1932年(昭和7年) 友松会館落成
1936年(昭和11年 神奈川県師範学校創立60周年
「友松」創立60周年記念誌発刊
1943年(昭和18年) 両師範学校を統合し神奈川師範学校男子部・女子部となる
1945年(昭和20年) 横浜大空襲 女子部校舎一部消失
1949年(昭和24年) 横浜国立大学設置(「開学記念日」 6 月1 日)
学芸学部・経済学部・工学部の3 学部で構成
1951年(昭和26年) 神奈川師範学校を廃止
1965年(昭和40年) 学芸学部鎌倉校舎焼失、横浜市清水ヶ丘に移転
1966年(昭和41年) 学芸学部を教育学部に名称変更
1974年(昭和 49年) 教育学部常盤台に移転
1988年(昭和63年) 友松会創立100周年
「友松」78号 創立100周年記念号発行
1997年(平成 9 年) 教育学部を教育人間科学部に改組、 4 課程となる
1998年(平成10年) 友松会創立110周年
「友松」 88号 創立110周年記念号発行
2008年(平成20年) 友松会創立120周年
「友松」 98号 創立120周年記念号発行
2009年(平成21年) 横浜国立大学 創立60周年
2010年(平成 22年) 「友松」100号 記念号発行
2017年(平成29年) 教育人間科学部を教育学部に改称
教職大学院設置
2018年(平成30年) 友松会創立130周年
「友松」108号 創立130周年記念号発行

明治21年、同窓会の発足に当たり,会則の第3条に次のような記載がある。「本会会員ハ皆曽テ縣校ニアリ 朝夕松樹ヲ友トシ,同窓ニ苦学セルヲ記センガ為,神奈川縣友松会ト名ヅク」
松-会名の由来の絵図