友松会について
新たな出発に備える一年に! 会誌「友松」111号 巻頭言

友松会会長 髙橋 和男

友松会会長 髙橋 和男
今年の春は例年以上に桜の開花が早く、季節を彩る草花も美しく咲きほこっていました。その美しさとは裏腹に新型コロナウィルスによる感染拡大は第4波を迎え、収束どころかより伝染力の強い変異株の出現により、日本国内には緊急事態宣言やまん延防止等緊急措置が出され、友松会の諸事業、諸会議にも極めて大きな影響が出ています。
まず、友松会の基幹をなす令和3年度総会は、県央ブロックの実行委員会が中心となり準備を重ねてきましたが、現状では実施不可能と判断し、昨年に引き続いて中止といたしました。来年度は横浜ブロックにバトンタッチした上で開催する予定です。笠原実行委員長を中心に準備を進めてこられた県央ブロック実行委員会の皆さまにこの誌面をお借りし、あらためて御礼並びにお詫びを申しあげます。
この一年、友松会の諸会議の多くは中止またはメール方式で行われ、豊かな教育を考える会、新春のつどい、卒業を祝う会等も中止となり、支部総会は全ての支部において実施ができませんでした。諸先輩からは落胆の声が届き、また学生会員をはじめ若い会員の皆さまには、友松会の意義を実感できる場が失われ、同胞意識を味わう機会が少ない一年となりました。
そうした中で横浜西支部では支部長と相談役が連携し、初めて支部だよりを発行しました。支部総会における情報交換の場が失われ、支部会員同士の繋がりを絶えさせないために何ができるかを模索し、支部だよりの発行に踏み切ったそうです。その内容は様々で会員の皆さまの思いや願い、趣味や人生観などがにじみ出る冊子になりました。支部だよりやブロック通信等、既に発行されているところもありますが、コロナ禍の閉塞感を打破する努力としての実践に、支部活動を大切にされる会員の皆さまの意欲と行動力が現れており、敢えてご紹介させていただきました。
母校横浜国立大学では、この一年オンラインによる授業が中心で、特に昨年4月に入学した学生は入学式・新入生オリエンテーション等が中止となり、学生会員になった実感を味わえないまま一年を過ごすことになりました。学生会員の中には学費や生活費を補うためのアルバイトができないため、休学や退学を覚悟した学生もおり、友松会としては臨時に50万円の学修支援寄附金を拠出し、学生会員を支える事業にも力を入れています。会員の皆さまからも個人的にあたたかい支援金が贈られ、学生会員から感謝のメッセージが届いています。
一方、通常の事業が実施できない中、大学からの要請に応えて、研修部が3年次の学生対象に教員採用試験対策の面接指導を初めて行いました。コロナ禍の中でも実施可能なオンラインによる面接指導でしたが、参加した学生や担当教授の感想は大変好評でした。本年度も開催時期を考慮しつつ実施できればと考えています。また、毎年7月下旬に実施している教員採用試験の二次対策面接講座も、対面式が難しい場合でもオンラインによる面接講座も可能であることが分かり、ぜひ本年度は何らかの方法で実施したいと考えています。
卒業生は2年続いて卒業式や卒業を祝う会を行えないまま社会人となりました。予想もしない状況の中、いかにこの苦難を乗り越え、自分らしさを発揮して活躍できるか?まさにこれから個々の成長、対応能力が問われると思います。ぜひ、しっかりと人生設計を立て、個々の持ち味を生かしてご活躍願いたいと思います。この3月の卒業を祝う会は中止となりましたが、組織部が中心となり「祝う会に代わって何らかの祝意を表せないか?」と考え、卒業記念のメッセージ、クリアファイル、ボールペンをお贈りすることにしました。友松会の存在と祝意を受け止めていただければ幸いです。
本年度の友松会諸事業については昨年と同様先行き不透明ですが、コロナ禍が収まり次第、まずは例年行っている諸事業を充実させ、友松会の存在意義を回復することに力を入れたいと思います。新型コロナウィルスによる混乱状態の一日も早い収束を願ってやみません。
現在、私たち現役員が力を入れて取り組んでいることに組織と経理の見直しがあります。一昨年9月から石川委員長をはじめ5名からなる諮問委員会を設置し、コロナ禍で会合を持つこと自体が苦しい中、県下7ブロックの見直し、学生会員に対応する部署の新設、会費納入率の改善と特別会計の見直しなど経理面の改善等について検討をいただき、昨年度末に答申を受理しました。諮問委員の皆さまに感謝の意を表するとともに、現役員の残り任期中に次期役員に具体的改善の方向を示せればと考えています。
現役員は、『深まろう 高まろう つながる大学 つながる会員~新しい時代にふさわしい豊かな活動を~』というスローガンを掲げ、任期3年の最終年度を迎えました。厳しい社会情勢の中、将来を見据えた友松会の充実・発展をめざす必要があります。
総務部は諸事業の充実・改善とプラウド卒業生の選出計画、組織図や会則の見直し、経理部は会費納入率の改善と特別会計使途の見直し、弘報部は機関誌「友松」の改善と更なる充実、研修部は豊かな教育を考える会の改革と松沢研究奨励賞発表の場の検討、組織部は学生会員担当部署の明確化と同期会世話人会の充実、事務局は会員への連絡方法や会費納入方法の改善等、それぞれの部局には取り組むべき喫緊の課題があります。コロナ禍による対応の遅れはあっても本年度中に組織を挙げて取り組み、次期役員に繋げていきたいと思います。
終わりに母校横浜国立大学に関する情報をお伝えします。2021(令和3)年度より学長が長谷部勇一学長から梅原出新学長に引き継がれました。長谷部前学長には6年間の在任中、友松会総会にご出席いただくなど積極的に同窓会活動に関わっていただき、母校の現状や未来像についてお話しいただき、友松会に関してもご指導・ご助言を賜りました。心より御礼申しあげます。梅原新学長におかれましても、ぜひ新たな視点でご助言を賜り、友松会を支えていただければ幸いに存じます。
一方、かつての同窓会連合が大学当局も加わることでより大きな組織となって発足した校友会も、初代杉田亮毅会長、二代蛭田史郎会長の後を受けて本年度より宮田芳文前富丘会理事長が三代会長に着任されました。母校横浜国立大学を支え、更なる発展のために協力する組織としての充実が期待されます。
コロナ禍で国内外の社会活動・経済活動が停滞しています。友松会の活動も今が正念場です。しかし、近い将来必ず収束し、新たなスタートがきられます。この一年を友松会再スタートの準備期間としてとらえ、本部はもちろのこと、各支部でも可能な改善策を考え、実践し、本年度を友松会にとって『新たな出発に備える一年』にしていきましょう。会員の皆さまのご理解とご協力をお願い申しあげます。
まず、友松会の基幹をなす令和3年度総会は、県央ブロックの実行委員会が中心となり準備を重ねてきましたが、現状では実施不可能と判断し、昨年に引き続いて中止といたしました。来年度は横浜ブロックにバトンタッチした上で開催する予定です。笠原実行委員長を中心に準備を進めてこられた県央ブロック実行委員会の皆さまにこの誌面をお借りし、あらためて御礼並びにお詫びを申しあげます。
この一年、友松会の諸会議の多くは中止またはメール方式で行われ、豊かな教育を考える会、新春のつどい、卒業を祝う会等も中止となり、支部総会は全ての支部において実施ができませんでした。諸先輩からは落胆の声が届き、また学生会員をはじめ若い会員の皆さまには、友松会の意義を実感できる場が失われ、同胞意識を味わう機会が少ない一年となりました。
そうした中で横浜西支部では支部長と相談役が連携し、初めて支部だよりを発行しました。支部総会における情報交換の場が失われ、支部会員同士の繋がりを絶えさせないために何ができるかを模索し、支部だよりの発行に踏み切ったそうです。その内容は様々で会員の皆さまの思いや願い、趣味や人生観などがにじみ出る冊子になりました。支部だよりやブロック通信等、既に発行されているところもありますが、コロナ禍の閉塞感を打破する努力としての実践に、支部活動を大切にされる会員の皆さまの意欲と行動力が現れており、敢えてご紹介させていただきました。
母校横浜国立大学では、この一年オンラインによる授業が中心で、特に昨年4月に入学した学生は入学式・新入生オリエンテーション等が中止となり、学生会員になった実感を味わえないまま一年を過ごすことになりました。学生会員の中には学費や生活費を補うためのアルバイトができないため、休学や退学を覚悟した学生もおり、友松会としては臨時に50万円の学修支援寄附金を拠出し、学生会員を支える事業にも力を入れています。会員の皆さまからも個人的にあたたかい支援金が贈られ、学生会員から感謝のメッセージが届いています。
一方、通常の事業が実施できない中、大学からの要請に応えて、研修部が3年次の学生対象に教員採用試験対策の面接指導を初めて行いました。コロナ禍の中でも実施可能なオンラインによる面接指導でしたが、参加した学生や担当教授の感想は大変好評でした。本年度も開催時期を考慮しつつ実施できればと考えています。また、毎年7月下旬に実施している教員採用試験の二次対策面接講座も、対面式が難しい場合でもオンラインによる面接講座も可能であることが分かり、ぜひ本年度は何らかの方法で実施したいと考えています。
卒業生は2年続いて卒業式や卒業を祝う会を行えないまま社会人となりました。予想もしない状況の中、いかにこの苦難を乗り越え、自分らしさを発揮して活躍できるか?まさにこれから個々の成長、対応能力が問われると思います。ぜひ、しっかりと人生設計を立て、個々の持ち味を生かしてご活躍願いたいと思います。この3月の卒業を祝う会は中止となりましたが、組織部が中心となり「祝う会に代わって何らかの祝意を表せないか?」と考え、卒業記念のメッセージ、クリアファイル、ボールペンをお贈りすることにしました。友松会の存在と祝意を受け止めていただければ幸いです。
本年度の友松会諸事業については昨年と同様先行き不透明ですが、コロナ禍が収まり次第、まずは例年行っている諸事業を充実させ、友松会の存在意義を回復することに力を入れたいと思います。新型コロナウィルスによる混乱状態の一日も早い収束を願ってやみません。
現在、私たち現役員が力を入れて取り組んでいることに組織と経理の見直しがあります。一昨年9月から石川委員長をはじめ5名からなる諮問委員会を設置し、コロナ禍で会合を持つこと自体が苦しい中、県下7ブロックの見直し、学生会員に対応する部署の新設、会費納入率の改善と特別会計の見直しなど経理面の改善等について検討をいただき、昨年度末に答申を受理しました。諮問委員の皆さまに感謝の意を表するとともに、現役員の残り任期中に次期役員に具体的改善の方向を示せればと考えています。
現役員は、『深まろう 高まろう つながる大学 つながる会員~新しい時代にふさわしい豊かな活動を~』というスローガンを掲げ、任期3年の最終年度を迎えました。厳しい社会情勢の中、将来を見据えた友松会の充実・発展をめざす必要があります。
総務部は諸事業の充実・改善とプラウド卒業生の選出計画、組織図や会則の見直し、経理部は会費納入率の改善と特別会計使途の見直し、弘報部は機関誌「友松」の改善と更なる充実、研修部は豊かな教育を考える会の改革と松沢研究奨励賞発表の場の検討、組織部は学生会員担当部署の明確化と同期会世話人会の充実、事務局は会員への連絡方法や会費納入方法の改善等、それぞれの部局には取り組むべき喫緊の課題があります。コロナ禍による対応の遅れはあっても本年度中に組織を挙げて取り組み、次期役員に繋げていきたいと思います。
終わりに母校横浜国立大学に関する情報をお伝えします。2021(令和3)年度より学長が長谷部勇一学長から梅原出新学長に引き継がれました。長谷部前学長には6年間の在任中、友松会総会にご出席いただくなど積極的に同窓会活動に関わっていただき、母校の現状や未来像についてお話しいただき、友松会に関してもご指導・ご助言を賜りました。心より御礼申しあげます。梅原新学長におかれましても、ぜひ新たな視点でご助言を賜り、友松会を支えていただければ幸いに存じます。
一方、かつての同窓会連合が大学当局も加わることでより大きな組織となって発足した校友会も、初代杉田亮毅会長、二代蛭田史郎会長の後を受けて本年度より宮田芳文前富丘会理事長が三代会長に着任されました。母校横浜国立大学を支え、更なる発展のために協力する組織としての充実が期待されます。
コロナ禍で国内外の社会活動・経済活動が停滞しています。友松会の活動も今が正念場です。しかし、近い将来必ず収束し、新たなスタートがきられます。この一年を友松会再スタートの準備期間としてとらえ、本部はもちろのこと、各支部でも可能な改善策を考え、実践し、本年度を友松会にとって『新たな出発に備える一年』にしていきましょう。会員の皆さまのご理解とご協力をお願い申しあげます。
知の統合を教育学部から
横浜国立大学学長 梅原 出
令和3年4月1日より、横浜国立大学長に就任いたしました。専門は物理学です。 よろしくお願いいたします。
本学の歴史を振り返ってみたとき、常に社会の要請から生まれその要請に応え続けてきたことに、私は誇りを感じます。教育学部は、1874年に県内4中学区である横浜・日野・羽鳥・浦賀に小学校教員養成所が設置されたことから始まります。その後、1876年には、横浜師範学校に統合されています。実に、約150年の歴史を刻んでいることになります。言うまでもなく、明治維新を経験した我が国が、最も重要視したことの一つが、初等教育の充実であり、本学の開基はこの歴史的事実に由来します。また、遅れること約50年、横浜の地に1920年横浜高等工業学校が設置され、続いて1923年には、横浜高等商業学校が設置されています。ご案内のように、それぞれの学校は、横浜国立大学の理工系部局、社会系部局の前身です。この二つの学校も100年の歴史を経験してきたことになります。まさに、「歴史と伝統を誇る」大学であると胸を張るものです。横浜高等工業学校や横浜高等商業学校の設置は、日清・日露戦争、第一次世界大戦を経た我が国において、更なる近代化が急がれる中、高等教育人材の養成を目指し、当時の原敬内閣の政策で多くの高等教育機関が設置された歴史的事実が源となっていると言えます。150年、100年という長い歴史の中、大変悲しく不幸な時期もありましたが、多くの有能な人材の育成と知の創出に本学は寄与してきました。戦後、学芸学部、教育学部、教育人間科学部、教育学部とその時々の時代の要請に対応し、組織改編を続けてきた教育学部にあっても、教育界はもとより、各界の先端で活躍されている方が大変多く誇りに思っています。さまざまな場所で、私が横浜国大の人間だと分かると、「教育学部の出身です。」と声をかけていただくことがよくあります。今後もお声がけいただければ嬉しく存じます。
さて、学長選考の過程から所信表明を通して申し上げ続けたことがあります。本学は知の統合型大学として、世界水準の研究大学を目指すべきであるということです。教育学部においても、多様な知が存在し、それら知を統合し、かつ、総合大学にある教育学部であることの強みも生かし、GIGAスクール構想やESD教育などを通して、地域や国のニーズに応え、「常に社会の要請から生まれ、その要請に応え続けてきた」歴史と伝統を新たな形、「知の統合」で共創していきたいと考えます。教育学部には、筆保弘徳教授の台風研究のように今後が楽しみな世界水準の研究も存在します(http://www.fudeyasu.ynu.ac.jp)。そうした優れた研究者とともに地域の中核として教育界を支えてこられた多くの卒業生の皆さんとともに、日本一の教育学部を目指したいと強く思っているところです。
友松会・髙橋会長はじめ関係の皆様方には、日頃から多大なご協力をいただいているところですが、今後とも、歴史と伝統に誇りを持ちながら、知の統合型大学として、世界水準の研究大学を目指す本学の教育学部を応援いただけましたら幸甚です。
また、コロナ禍が続く中、教育・研究をしっかりと進めて参りますので、ご支援賜りますよう切にお願い申し上げます。
横浜国立大学学長 梅原 出

令和3年4月1日より、横浜国立大学長に就任いたしました。専門は物理学です。 よろしくお願いいたします。
本学の歴史を振り返ってみたとき、常に社会の要請から生まれその要請に応え続けてきたことに、私は誇りを感じます。教育学部は、1874年に県内4中学区である横浜・日野・羽鳥・浦賀に小学校教員養成所が設置されたことから始まります。その後、1876年には、横浜師範学校に統合されています。実に、約150年の歴史を刻んでいることになります。言うまでもなく、明治維新を経験した我が国が、最も重要視したことの一つが、初等教育の充実であり、本学の開基はこの歴史的事実に由来します。また、遅れること約50年、横浜の地に1920年横浜高等工業学校が設置され、続いて1923年には、横浜高等商業学校が設置されています。ご案内のように、それぞれの学校は、横浜国立大学の理工系部局、社会系部局の前身です。この二つの学校も100年の歴史を経験してきたことになります。まさに、「歴史と伝統を誇る」大学であると胸を張るものです。横浜高等工業学校や横浜高等商業学校の設置は、日清・日露戦争、第一次世界大戦を経た我が国において、更なる近代化が急がれる中、高等教育人材の養成を目指し、当時の原敬内閣の政策で多くの高等教育機関が設置された歴史的事実が源となっていると言えます。150年、100年という長い歴史の中、大変悲しく不幸な時期もありましたが、多くの有能な人材の育成と知の創出に本学は寄与してきました。戦後、学芸学部、教育学部、教育人間科学部、教育学部とその時々の時代の要請に対応し、組織改編を続けてきた教育学部にあっても、教育界はもとより、各界の先端で活躍されている方が大変多く誇りに思っています。さまざまな場所で、私が横浜国大の人間だと分かると、「教育学部の出身です。」と声をかけていただくことがよくあります。今後もお声がけいただければ嬉しく存じます。
さて、学長選考の過程から所信表明を通して申し上げ続けたことがあります。本学は知の統合型大学として、世界水準の研究大学を目指すべきであるということです。教育学部においても、多様な知が存在し、それら知を統合し、かつ、総合大学にある教育学部であることの強みも生かし、GIGAスクール構想やESD教育などを通して、地域や国のニーズに応え、「常に社会の要請から生まれ、その要請に応え続けてきた」歴史と伝統を新たな形、「知の統合」で共創していきたいと考えます。教育学部には、筆保弘徳教授の台風研究のように今後が楽しみな世界水準の研究も存在します(http://www.fudeyasu.ynu.ac.jp)。そうした優れた研究者とともに地域の中核として教育界を支えてこられた多くの卒業生の皆さんとともに、日本一の教育学部を目指したいと強く思っているところです。
友松会・髙橋会長はじめ関係の皆様方には、日頃から多大なご協力をいただいているところですが、今後とも、歴史と伝統に誇りを持ちながら、知の統合型大学として、世界水準の研究大学を目指す本学の教育学部を応援いただけましたら幸甚です。
また、コロナ禍が続く中、教育・研究をしっかりと進めて参りますので、ご支援賜りますよう切にお願い申し上げます。
新たな学びの創出へご支援を
横浜国立大学教育学部長・教育学研究科長 友松会 名誉会長 木村 昌彦
髙橋和男会長はじめ関係の皆様方には、日頃から多大なご支援ご協力を頂き感謝申し上げます。今年度もコロナ禍の中、皆様に直接お目にかかることができないのが大変残念です。
本年度も昨年同様に入学式が中止となってしまいました。一方で、保護者の皆様に教育学部の現状と今後の在り方を理解して頂くために4月3日にオンラインでの保護者説明会を実施しました。初めての試みでしたが183名で入学者の90%を超える保護者の方々が参加されました。説明会には高橋会長はじめ友松会の皆様のご出席を賜り、会長から友松会についての紹介と説明そして小島副会長よりご講演を頂き大盛況の中無事に終了することができました。
今、教育界は新たな教育課程、教員確保、そして感染症対策等様々な課題に直面し大変困難な時期を迎えています。このような情勢の中で教員養成の在り方が常に問われています。毎年のように教育学部の改革が叫ばれ、一見するとピンチに思えますが、チャンスはピンチのふりしてやってくると思っております。防御一辺倒ではなくこれからは「攻めの防御」を念頭に学部運営を進めていく所存です。
本学は学長メッセージ(令和3年4月)の中で『多様な学術知・実践知を動員し・・・分野を超えてオープンに連携することで、・・・イノベーションの創出・科学技術の発展に資する「知の総合型大学」として「世界水準の研究」を目指す、またダイバーシティーを重視して研究環境・学習環境・職場環境をより安全・安心で活力ある場に高めていく』(一部抜粋)と述べています。教育学部もその特徴である学問分野の多様性と、本学の総合大学である強みを最大限に生かし他部局との連携協力を進め、日本一の教育学部になることを目指していく所存です。具体的に始動しているのがGIGAスクール構想とESDの取組です。他部局の持つテクノロジーや優れた研究・知見と本学部の教授法、研究実践を融合させることで、「コンテンツベース(何を知っているか)」から「コンピテンシーベース(それで何ができるか)」の学力育成を促進し、附属学校をモデル校とし地域の学校教育に資する教育研究活動を行っていきます。
先の予測ができない時代ですが、本学部教育においては、如何なる状況下でも学生の学習意欲を高め、学びの質を保証することをミッションとし、環境の変化に柔軟に対応する適応能力(アダプタビリティー)を高めるために実践的授業を積極的に導入しています。
今、世界は前例のない状態に陥っています。経済・経営、政治、教育環境等、様々な日常が失われています。このような社会情勢の中で子ども達の教育そして未来を担う教員養成の在り方が問われている時代です。いかなる状況でも学びをとめない。そして学びの質を保証していく必要があります。本学部の教職員も新たな学びを創造すべく必死に取り組んでいます。

横浜国立大学教育学部長・教育学研究科長 友松会 名誉会長 木村 昌彦
髙橋和男会長はじめ関係の皆様方には、日頃から多大なご支援ご協力を頂き感謝申し上げます。今年度もコロナ禍の中、皆様に直接お目にかかることができないのが大変残念です。
本年度も昨年同様に入学式が中止となってしまいました。一方で、保護者の皆様に教育学部の現状と今後の在り方を理解して頂くために4月3日にオンラインでの保護者説明会を実施しました。初めての試みでしたが183名で入学者の90%を超える保護者の方々が参加されました。説明会には高橋会長はじめ友松会の皆様のご出席を賜り、会長から友松会についての紹介と説明そして小島副会長よりご講演を頂き大盛況の中無事に終了することができました。
今、教育界は新たな教育課程、教員確保、そして感染症対策等様々な課題に直面し大変困難な時期を迎えています。このような情勢の中で教員養成の在り方が常に問われています。毎年のように教育学部の改革が叫ばれ、一見するとピンチに思えますが、チャンスはピンチのふりしてやってくると思っております。防御一辺倒ではなくこれからは「攻めの防御」を念頭に学部運営を進めていく所存です。
本学は学長メッセージ(令和3年4月)の中で『多様な学術知・実践知を動員し・・・分野を超えてオープンに連携することで、・・・イノベーションの創出・科学技術の発展に資する「知の総合型大学」として「世界水準の研究」を目指す、またダイバーシティーを重視して研究環境・学習環境・職場環境をより安全・安心で活力ある場に高めていく』(一部抜粋)と述べています。教育学部もその特徴である学問分野の多様性と、本学の総合大学である強みを最大限に生かし他部局との連携協力を進め、日本一の教育学部になることを目指していく所存です。具体的に始動しているのがGIGAスクール構想とESDの取組です。他部局の持つテクノロジーや優れた研究・知見と本学部の教授法、研究実践を融合させることで、「コンテンツベース(何を知っているか)」から「コンピテンシーベース(それで何ができるか)」の学力育成を促進し、附属学校をモデル校とし地域の学校教育に資する教育研究活動を行っていきます。
先の予測ができない時代ですが、本学部教育においては、如何なる状況下でも学生の学習意欲を高め、学びの質を保証することをミッションとし、環境の変化に柔軟に対応する適応能力(アダプタビリティー)を高めるために実践的授業を積極的に導入しています。
今、世界は前例のない状態に陥っています。経済・経営、政治、教育環境等、様々な日常が失われています。このような社会情勢の中で子ども達の教育そして未来を担う教員養成の在り方が問われている時代です。いかなる状況でも学びをとめない。そして学びの質を保証していく必要があります。本学部の教職員も新たな学びを創造すべく必死に取り組んでいます。
本 部 活 動
各部が分担した業務を中心に活動し、(本部活動として)協力して事業を推進しています。
(1) 総務部
友松会百三十余年の灯を継続、発展させるためにも会員相互の意識の昂揚と結束が求められています。
1.諸会議の企画運営と効率化
2.母校との連携と情報入手
3.各部会相互の連絡調整 新春のつどい等、親睦の会の企画運営
4.活動の基本になる会則、規則、細則等の見直し、など会の円滑な運営に心がけ、活性化を計っています。
(2) 経理部
主たる分担業務は、本部の経理事務、年度予算・決算を担当しています。
そのため事務局と常時連携を図り、会の運営の円滑化に務めています。
部会で課題の検討を図るほか、会費の納入状況の確認ならびに支出状況の把握等、会計整理の活動を行っています。
特に、年度予算案の立案と決算に関する活動は、会の活性化や発展を図る意味でも重要な会務と考えています。
(3) 弘報部
○会誌「友松」の発行
主な業務として、友松会会誌「友松」の編集・発行・発送を行っています。
友松会会誌「友松」はA4版で、毎年6月に発行を予定しています。
○会誌の主な内容
大学教授の寄稿、会員の教育論考、人生についての考え方等を軸に構成しています。
また、「豊かな教育を考える会」(研究・研修)報告、「松沢研究奨励賞受賞者」研究論文、 同期会報告、支部だより等の会員相互の情報、 総会、新春のつどいの報告、各年度の会務会計報告、会員の消息、組織名簿等を掲載し、豊かな会誌にするよう努力しています。
・HPの内容充実と更新
行事日程、諸会議の概要報告、友松だより等を掲載し、会の概要を掲載しています。
(4) 研修部
会員の研修を深めるため、次の業務を中心に活動しています。
1.松沢研究奨励賞受賞者の選考
研究奨励基金は、本会の元顧問・ 相沢義雄氏 (大正13年卒)が、叔父の松沢高次郎氏(明治13年卒)の遺志を顕彰するために寄付された基金、 吉田太郎氏、水戸部正男氏、大浦美代氏の寄付金を充てています。
昭和41年より実施。対象は会員の個人、または会員を中心とした団体としています。
受賞者には、賞状と記念品を贈呈しています。
2.豊かな教育を考える会の企画と運営
松沢研究奨励賞の受賞者を囲んで、教育の課題や諸問題について考え語り合う会を、横国Dayに合わせて実施し、神奈川の教育の充実進展に寄与しています。2019年度には「これからの教師を語る」のテーマでシンポジウムを行いました。
3.学生の就職支援
大学と連携し、就職支援活動として「教員採用試験直前面接対策講座」等を実施しています。(2020年度は中止)
(5) 組織部
県下45支部の現職 (校内)会員と、退職(校外)会員が支部長を中心に支部役員会を構成し、 支部の活動を展開していますが、組織はその活動を支援し組織強化につなげています。
会員名簿を作成し、会員個々の情報を本部に集約し、コンピュータに入力データー化しています。
それにより、全会員と本部との連繋を図っています。
支 部 活 動
県下(東京を含む)45支部の組織による、会員相互の情報交流や親睦を図ることを中心にした支部活動を行っています。
活動の様子は「支部レポート」参照)
同 期 会 活 動
卒業時に同期会を組織、世話役を中心とした情報交流や親睦を図る活動です。
◎未組織の「期」は1日も早い組織化が期待されています。
各部が分担した業務を中心に活動し、(本部活動として)協力して事業を推進しています。
(1) 総務部
友松会百三十余年の灯を継続、発展させるためにも会員相互の意識の昂揚と結束が求められています。
1.諸会議の企画運営と効率化
2.母校との連携と情報入手
3.各部会相互の連絡調整 新春のつどい等、親睦の会の企画運営
4.活動の基本になる会則、規則、細則等の見直し、など会の円滑な運営に心がけ、活性化を計っています。
(2) 経理部
主たる分担業務は、本部の経理事務、年度予算・決算を担当しています。
そのため事務局と常時連携を図り、会の運営の円滑化に務めています。
部会で課題の検討を図るほか、会費の納入状況の確認ならびに支出状況の把握等、会計整理の活動を行っています。
特に、年度予算案の立案と決算に関する活動は、会の活性化や発展を図る意味でも重要な会務と考えています。
(3) 弘報部
○会誌「友松」の発行
主な業務として、友松会会誌「友松」の編集・発行・発送を行っています。
友松会会誌「友松」はA4版で、毎年6月に発行を予定しています。
○会誌の主な内容
大学教授の寄稿、会員の教育論考、人生についての考え方等を軸に構成しています。
また、「豊かな教育を考える会」(研究・研修)報告、「松沢研究奨励賞受賞者」研究論文、 同期会報告、支部だより等の会員相互の情報、 総会、新春のつどいの報告、各年度の会務会計報告、会員の消息、組織名簿等を掲載し、豊かな会誌にするよう努力しています。
・HPの内容充実と更新
行事日程、諸会議の概要報告、友松だより等を掲載し、会の概要を掲載しています。
(4) 研修部
会員の研修を深めるため、次の業務を中心に活動しています。
1.松沢研究奨励賞受賞者の選考
研究奨励基金は、本会の元顧問・ 相沢義雄氏 (大正13年卒)が、叔父の松沢高次郎氏(明治13年卒)の遺志を顕彰するために寄付された基金、 吉田太郎氏、水戸部正男氏、大浦美代氏の寄付金を充てています。
昭和41年より実施。対象は会員の個人、または会員を中心とした団体としています。
受賞者には、賞状と記念品を贈呈しています。
2.豊かな教育を考える会の企画と運営
松沢研究奨励賞の受賞者を囲んで、教育の課題や諸問題について考え語り合う会を、横国Dayに合わせて実施し、神奈川の教育の充実進展に寄与しています。2019年度には「これからの教師を語る」のテーマでシンポジウムを行いました。
3.学生の就職支援
大学と連携し、就職支援活動として「教員採用試験直前面接対策講座」等を実施しています。(2020年度は中止)
(5) 組織部
県下45支部の現職 (校内)会員と、退職(校外)会員が支部長を中心に支部役員会を構成し、 支部の活動を展開していますが、組織はその活動を支援し組織強化につなげています。
会員名簿を作成し、会員個々の情報を本部に集約し、コンピュータに入力データー化しています。
それにより、全会員と本部との連繋を図っています。
支 部 活 動
県下(東京を含む)45支部の組織による、会員相互の情報交流や親睦を図ることを中心にした支部活動を行っています。
活動の様子は「支部レポート」参照)
同 期 会 活 動
卒業時に同期会を組織、世話役を中心とした情報交流や親睦を図る活動です。
◎未組織の「期」は1日も早い組織化が期待されています。
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YNUプラウド文庫は、社会への貢献が大きいと思われる先達の業績を長く後世に伝え、学生の模範となることを目的に附属図書館内に創設しました。愛蔵書、レリーフ、功績等を図書館内で公開。 横浜国立大学付属図書館 YNUプラウド卒業生文庫
酒 井 恒 氏 経歴と業績 平成25年度友松会推薦
濱 田 隆 志 氏 経歴と業績 平成26年度友松会推薦
小 川 信 夫 氏 経歴と業績 平成27年度友松会推薦
小 島 寅 雄 氏 経歴と業績 平成28年度友松会推薦
内 藤 卯 三 郎 氏 経歴と業績 平成29年度友松会推薦
長 谷 川 善 和 氏 経歴と業績 平成30年度友松会推薦
河 野 隆 氏 経歴と業績 令和元年度友松会推薦
友松会のあゆみ
明治21年1月、先人各位の絶えざるご精進・ご尽力により、高い理想の灯は「神奈川県友松会」として発足しました。 会名の由来は校庭の松樹を 友とし刻苦勉励する願いからでありました。本県は、全国の先頭を切って、明治9年に師範学校を創立、わが国の教育史に輝かしい足跡を残しています。
明治以来のいわゆる近代日本において、友松会は、神奈川県教育界の一大支柱として地域社会に貢献し、 さらに日本の教育界をリードして百三十余年が経ちました。以来、本会は、幾度か時代の荒波に揉まれ、苦難の道を辿りながらも成長・発展を続け今日に至っています。2020年現在、教育系学部卒業生は3万数千名に達し、会員は約6千3百名が全国で活躍しています。
教育制度の変遷により、校名も神奈川県師範学校、神奈川県女子師範学校、神奈川師範学校、横浜国立大学学芸学部、 同教育学部、同教育人間科学部と改称されてきました。その間も友松会活動は営々と続けられ、その時々の教育課題を真剣に追求し、 会員相互の意見交換の場として意志の疎通を計り、また親睦の場として寄与してきました。
同窓という強い友情の絆で結ばれ、これからも一層の研鑽を積み、同窓会活動を活発にしていきたいと思います。
明治以来のいわゆる近代日本において、友松会は、神奈川県教育界の一大支柱として地域社会に貢献し、 さらに日本の教育界をリードして百三十余年が経ちました。以来、本会は、幾度か時代の荒波に揉まれ、苦難の道を辿りながらも成長・発展を続け今日に至っています。2020年現在、教育系学部卒業生は3万数千名に達し、会員は約6千3百名が全国で活躍しています。
教育制度の変遷により、校名も神奈川県師範学校、神奈川県女子師範学校、神奈川師範学校、横浜国立大学学芸学部、 同教育学部、同教育人間科学部と改称されてきました。その間も友松会活動は営々と続けられ、その時々の教育課題を真剣に追求し、 会員相互の意見交換の場として意志の疎通を計り、また親睦の場として寄与してきました。
同窓という強い友情の絆で結ばれ、これからも一層の研鑽を積み、同窓会活動を活発にしていきたいと思います。
友松会・母校沿革概要
1874年(明治7年) | 県内の 4 中学区(横浜、日野、羽鳥、浦賀)に小学校教員養成所を設置 |
1875年(明治8年) | 各養成所を第1号~第4号師範学校と改称 |
1876年(明治9年) | 第1-4号師範学校を合併し、神奈川県横浜師範学校と改称 後に6月28日を本校「開校記念日」と定める |
1879年(明治12年) | 横浜市老松町に移転して神奈川県師範学校と改称 |
1887年(明治20年) | 神奈川県尋常師範学校と改称 |
1888年(明治21年) | 「友松会」(神奈川県友松会)創立 |
1890年(明治23年) | 「友松」発刊1号発行 |
1892年(明治25年) | 1890年の出火により鎌倉(雪ノ下)新校舎に移転 |
1889年(明治31年) | 神奈川県師範学校と改称 |
1907年(明治40年) | 神奈川県女子師範学校設置(岡野町) |
1923年(大正12年) | 関東大震災 両校共校舎倒壊 |
1925年(大正14年) | 神奈川師範学校本校竣工 |
1926年(大正15年) | 神奈川県師範学校創立50周年 |
1927年(昭和2年) | 女子師範学校の校舎竣工 |
1928年(昭和3年) | 師範学校創立50周年式典 |
1932年(昭和7年) | 友松会館落成 |
1936年(昭和11年 | 神奈川県師範学校創立60周年 「友松」創立60周年記念誌発刊 |
1943年(昭和18年) | 両師範学校を統合し神奈川師範学校男子部・女子部となる |
1945年(昭和20年) | 横浜大空襲 女子部校舎一部消失 |
1949年(昭和24年) | 横浜国立大学設置(「開学記念日」 6 月1 日) 学芸学部・経済学部・工学部の3 学部で構成 |
1951年(昭和26年) | 神奈川師範学校を廃止 |
1965年(昭和40年) | 学芸学部鎌倉校舎焼失、横浜市清水ヶ丘に移転 |
1966年(昭和41年) | 学芸学部を教育学部に名称変更 |
1974年(昭和 49年) | 教育学部常盤台に移転 |
1988年(昭和63年) | 友松会創立100周年 「友松」78号 創立100周年記念号発行 |
1997年(平成 9 年) | 教育学部を教育人間科学部に改組、 4 課程となる |
1998年(平成10年) | 友松会創立110周年 「友松」 88号 創立110周年記念号発行 |
2008年(平成20年) | 友松会創立120周年 「友松」 98号 創立120周年記念号発行 |
2009年(平成21年) | 横浜国立大学 創立60周年 |
2010年(平成 22年) | 「友松」100号 記念号発行 |
2017年(平成29年) | 教育人間科学部を教育学部に改称 教職大学院設置 |
2018年(平成30年) | 友松会創立130周年 「友松」108号 創立130周年記念号発行 |
明治21年、同窓会の発足に当たり,会則の第3条に次のような記載がある。「本会会員ハ皆曽テ縣校ニアリ 朝夕松樹ヲ友トシ,同窓ニ苦学セルヲ記センガ為,神奈川縣友松会ト名ヅク」

