友松会について

三世代の思いや願いを共有して 会誌「友松」112号 巻頭言 

小島会長
                    友松会 会長 小島 勝
 「きのう、誕生日だったんだよ。」「何歳になったの?」「7歳だよ。」「へえ、私なんか、もうとっくに7歳だよ。私のほうが早生まれだね。」「早生まれ?」「そうだよ。だって私は7月生まれだもの。」「違うよ。私は2月だから、私が早生まれなんだよ。」「ええっ、どうして?私のほうが先に生まれているじゃん・・・。」朝の散歩の途中で、前を歩いていた黄色のランドセルカバーを付けた子どもたちのやり取りです。二人の顔を見て、思わずにっこりしてしまいました。こんな素敵な子どもたちと離れてちょうど15年が経ちました。
 前任の髙橋会長の後、会長のご指名を受けました小島でございます。微力ではありますが役員の皆様と共に友松会の発展のために努めていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
 私は学芸学部に昭和40年入学の清水ヶ丘一期生です。その年の1月に鎌倉にあった学芸学部の校舎が火災にあい焼失してしまったため、清水ヶ丘にあった経済学部(現在の神奈川県立横浜清陵高校)の敷地に移転したのです。夏は暑く、冬は寒い、隣の教室の声がはっきり聞こえる平屋プレハブ。これが私たちの教室であり、研究室でした。しかし、この様な環境の中で先生方や仲間たちから受けた学びは何物にも代えがたいものだと今でも思っています。そして、清水ヶ丘の研究室仲間との交流は、担任の先生ご家族を囲んで今も続いています。
 ここ数年にわたり友松会の課題としてあげられているものに「会費納入率の向上」があります。納入率は支部により差はありますが、全体としてはかなりの減少傾向にあります。友松会の活動はそのほとんどが会費によって賄われていますので、納入率の減少は諸活動の運営に支障をきたすことに直結します。そこで、納入率の高い支部の状況を参考にしつつ納入率減少の原因を探り、その解決の具体策を講じることが求められます。そして、このことは単に会費納入率向上だけでなく、支部総会の全支部実施や会員の諸事業への参加率向上といった課題の解決にも寄与すると考えます。
 1970年代(清水ヶ丘世代)からわが国でも広がり始めた「個人主義的傾向」が、帰属意識を希薄化させてきたという見方があります。また、友松会は鎌倉世代、清水ヶ丘世代、そして常盤台世代(学生会員を含む)の三世代で構成されています。この三世代には年齢差だけでなく、それぞれが過ごしたキャンパスの違い、上述の社会の変化による価値観等の違いがあると思います。現在の友松会は、まさに「三世代同居」なのです。
 そこで、先ずは三世代にわたる会員一人ひとりが友松会をどのように捉え、友松会に対してどのような思いや願いを持っているのかを改めて把握することが必要だと考えます。そして、会員相互の思いや願いを共有することが友松会の発展のベースになると思うのです。
 現在、教育学部の入学選考では、教師の魅力を理解して「ぜひ教師になりたい。」という強い意思を持った学生の獲得を目指しているとのことです。また、学部のプログラムには教育実習だけでなく、TAや校外学習補助等、学校現場で様々な体験をすることが組まれているそうです。教師を目指す後輩の皆さんが、これらの体験を通して「子どもたちは素敵だ。」「やはり教師になりたい。」という思いや願いをさらに拡げ、深めてほしいものです。そのために友松会も支援をしていきたいと思います。
 最後になりますが、新型コロナ禍のため2年連続で中止となっていた友松会総会を本年度は開催することにいたしました。ただ、日々の感染者数に増減があり、終息が未だ見通せない状況下での開催ということで、第一次案内とは時程や内容を大幅に変更して開催することにいたしました。また、感染予防対策にも万全を期すべく準備を進めております。鎌倉、清水ヶ丘、そして常盤台の三世代が一堂に会する3年ぶりの総会です。皆様のご参加をお待ちしております。
前会長より
耐えた後に必ず飛躍が! 会誌「友松」112号 
髙橋会長
                           友松会 前会長 髙橋 和男
 元号が変わった令和元年5月に、新役員体制でスタートして早3年。芦川弘前会長の後を引き継ぎ、これまでのスローガンに「新しい時代にふさわしい豊かな活動を」というサブスローガンを掲げ、友松会の充実発展のために努力してまいりました。まず友松会の諸課題を解決するために諮問委員会を設置し、これまで手つかずであった経理や組織等の改革をめざすなど、当初は順風満帆の船出でした。しかし、1年目の年度末になって突然新型コロナウィルスの世界的感染拡大が起き、地元神奈川県を含む多くの都道府県で緊急事態宣言やまん延防止等緊急措置が何度も出され、友松会は勿論のこと世界中の社会活動・経済活動が停滞するという異常事態が発生しました。そのため令和2年度から2年間、友松会では理事評議員会、県央ブロック海老名での県総会、新春のつどい等、多くの会員や代表が集まる重要な会合・行事が中止や紙面会議への移行を余儀なくされました。また、支部総会や同期会世話人会、卒業を祝う会等会員としての繋がりを実感できる会合も開けないまま今日を迎えています。友松会の同窓会としての機能は、まず同窓生が顔を合わせ語り合うことから始まります。その原点が奪われ、役員や理事が懸命になって計画を立て、議論を交わし準備してきたことがほとんど実現できないまま、苦しく厳しい3年間が過ぎていきました。
 一方、学生会員の皆さんは、講義や就職に向けた多様な体験学習等がオンラインや規模縮小になり、入学前に描いていた大学生活の見直しを迫られたことと存じます。また生活資金を得るための社会活動も制限され、大学生活そのものを断念せざるを得ないと考えた学生もいると伺っています。友松会ではこうした学生のための緊急学修支援金50万円を2年続けて特別支出しました。また、個人的に支援された会員の皆さまも多数おられ、善意に対しこの紙面を借りて御礼申しあげます。
 こうしたコロナ禍の厳しい状況下においても教員採用試験の面接対策講座は従来の7月下旬の直前対策に加えて、3年次の3月に講座を新設して2年続けて実施するなど新たな取り組みも行っています。 令和3年度の横国Day(ホームカミングデー)では、木村昌彦教育学部長と友松会会長の対談を企画し「これからの教師を語る」というテーマで現教育学 部がどのような教師を育てようとしているのかについて木村学部長に語っていただきました。その詳細は本誌に掲載されていますので、ぜひご覧いただき たいと存じます。
 本年度の県総会は横浜ブロックが担当し、会食形式の懇親会は取りやめ、これまで横国Day で実施していた松沢研究奨励賞受賞者の発表と研究協議という新たな試みを試行します。現時点ではコロナ禍の収束状況が不明で、開催できるかどうか微妙な状況ですが、ぜひ開催にこぎつけ、友松会の新たな前進に繋げたいと思っております。
 昨年、コロナ禍により1年延期された東京オリンピック・パラリンピックが厳しい状況の中で多くの成果を得て終了し、今年は北京冬季オリンピック・パラリンピックが開催され、2年続けて世界中の人々がスポーツの祭典を通して平和の意義や人権尊重の大切さを実感しました。その一方で、今般、突如ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、多くの市民がその巻き添えを受けて死傷し、難民となって苦しい生活を強いられています。私たち母校で教育の大切さを学んだ会員は、持続可能な世界の実現のために、地球人として努力することの大切さを忘れてはならないと思います。
 おわりに3年間会長を務めてまいりました私は、この度諸事情あって1期3年で退任することになりました。新年度以降は小島勝新会長と新役員がポストコロナの新たな友松会を牽引してくれます。2年間厳しい状況に耐え抜き、エネルギーを蓄えた友松会会員の力を結集させ、「次の飛躍へ!」という前向きな気持ちで、令和4年度以降の新たな前進、飛躍に繋げていただきたいと存じます。
 これまでご理解とご協力を賜りました会員の皆さま、そして母校並びに校友会の皆さまに、心より感謝申しあげます。ありがとうございました。

台風研究とESD
           横浜国立大学学長 梅原 出   梅原学長

 昨年度、本稿に書かせていただいた様に、本学の歴史を振り返ってみたとき、常に社会の要請から生まれ、その要請に応え続けてきたことに、私は誇りを感じます。中でも教育学部は、1874年に小学校教員養成所が設置されたことから始まり、実に約150年の歴史を刻んでいることになります。まさに、「歴史と伝統を誇る」大学であると胸を張るものです。
 学長就任以来、申し上げ続けてきた「知の統合型大学として、世界水準の研究大学を目指す」ということが、教育学部教員の活動から生まれつつあります。令和3年10月1日、日本で初めてとなる台風研究の拠点である台風科学技術研究センターを設置しました。センター長に就任したのは教育学部・教授の筆保先生です。このセンターは、気候変動、特に地球温暖化にともなって甚大化する台風の被害を台風の制御や発電も視野に入れた究極の防災・減災について研究することを目的に北は北海道大学から南は琉球大学まで多くの大学、研究機関、企業などが集結して立ち上げた、日本で初めての台風研究のセンターです。台風発生・発達のメカニズムを航空機や衛星を使った観測やスーパーコンピュータ富岳を使ったシミュレーションで知り、どうすれば台風の制御や発電が可能になるのか、理学・工学の知見を総動員して研究します。また、台風の制御にともなう国内をはじめ国際的な合意形成などの社会システムの構築も研究します。そもそも自然に手を入れる人類の営みに関しては、人文科学の知見も必要となるでしょう。これら全てと言える科学の知を統合し研究することになります。本学ホームページなどで情報を発信しておりますので是非一度、ご覧いただければと存じます。
 また、教育学部にはESDのチームが結成され、今まで3回のシンポジウムが開催されました。4月からは実践的な活動に取り組んでいかれると聞いております。里山研究を中心とし、そこに多くの専門性を活かした事業を展開していくといった取り組みが議論されるなど、大変期待しております。来年度の本稿では是非ご紹介したいと思っております。
 昨年度と同じ言葉で締めくくりたいと存じます。学長として、日本一の教育学部を目指したいと強く思っています。友松会・髙橋会長はじめ関係の皆様方には、日頃から多大なご協力をいただいているところですが、今後とも、歴史と伝統に誇りを持ちながら、知の統合型大学として、世界水準の研究大学を目指す本学の教育学部を応援いただけましたら幸甚です。
これからの教育学部の目指すもの

 木村学部長
  横浜国立大学教育学部長・教育学研究科長  友松会 名誉会長 木村 昌彦
 

 髙橋和男会長はじめご関係の皆様方には、日頃から多大なご支援ご協力を頂き感謝申し上げます。令和3年度はコロナ禍のため、多くの皆様に直接お目にかかることができなかったのが大変残念でした。令和4年度は直接お会いできることを楽しみにしております。
 さて学部の状況ですが、教員採用率の向上、21世紀型教育への推進等多くの課題に教員・学生が誠心誠意取り組んでいます。しかしながら、教員養成課程を持つ大学の大きな評価指標である教採率において令和元年度は全国最下位、令和2年度はワースト2位という結果となってしまいました。原因として学部生の約半数しか教員採用試験を受験していない状況があります。これを改革するためにも高大接続を充実させ教員を志望する気持ちの強い学生を入学させることを推進しております。令和3年度も2次試験の面接対策講座等に多くの友松会の先輩方にご指導をいただきました。学生からも多数の感謝の声を聴いております。コロナ禍ではありましたが対面での懇切丁寧な指導、アドバイスのおかげでまだ最終の集計はできておりませんが令和3年度の教採率は向上していると確信しております。本年度も引き続きよろしくご指導の程お願いいたします。
 今、教育の世界は様々な新しい取り組み(教育課程、GIGAスクール構想、SDGs、働き方改革等)が推進されています。またコロナ禍において学校教育の在り方を見直す時期にも来ています。教授法も教科書や指導書に載っている品物(知識・技能)を顧客(子ども)に配達する=コンテンツを獲得させることから、子どもたちが品物(教材)に飛びつき、その品物を広げ、それを手がかりにして、もっとたくさんの魅力的な品物を自分の手で創りだすことができる力を育まなければならない=コンピテンシーの育成へと大きく変わってきています。学習指導要領改訂の趣旨の一つは、このコンテンツベースからコンピテンシーベースへの転換であると言われています。つまり、知識の配達人のような内容獲得型の授業づくりから、21世紀型の資質・能力育成のための授業づくりへの変革と換言できます。
 また、前述しましたが学校教育では「令和の日本型学校教育」が発出され(中央教育審議会,2021年1月)、「全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現」が求められています。今まさに,個人や社会の幸せを実現するための資質・能力,ウェルビーイング(Well-being)の醸成が求められています。先日、超党派の国会議員が行っている教育立国推進会議総会に参加してきました。その中でも今後の教育の在り方、well-beingの 重要性が議論され、学校の果たす役割の検討が進んでいました。3月には灘中高等学校校長と対談する機会がありました。灘中学校高等学校の校是は柔道の創始者嘉納治五郎師範の言葉「精力善用、自他共栄」です。その教えの中で生徒たちはグローバル・マインドセットを持ち、文武両道ではなく文武不岐あるいは緯武経文を モットーとしているとのことでした。日々の出会い、体験が学びの連続であり、生涯に渡った学びが重要だとのお話を聞き大変感銘を受けました。
 最後になりますが、教育学部はその特徴である学問分野の多様性と、本学の総合大学である強みを最大限に生かし部局内外の連携協力を進め、日本一の教育学部になることを目指していく所存です。ESDやGIGAスクール構想をテーマとしたチームを立ち上げ、他部局の持つテクノロジーや優れた研究・知見と本学部の教授法、研究実践を融合させることで、地域の学校教育に資する教育研究活動を行っていきます。
 先の予測ができない時代ですが、本学部教育においては、如何なる状況下でも学生の学習意欲を高め、学びの質を保証することをミッションとし、環境の変化に柔軟に対応する適応能力(アダプタビリィ)を高めるために実践的授業を積極的に導入しています。
 従来から様々なご指導、ご鞭撻を頂いておりますが、今後、これらに加えて新たな学びの創出に関してもご支援とご協力をお願いいたします。
本 部 活 動
 各部が分担した業務を中心に活動し、(本部活動として)協力して事業を推進しています。
(1) 総務部
 友松会百三十余年の灯を継続、発展させるためにも会員相互の意識の昂揚と結束が求められています。
1.諸会議の企画運営と効率化
2.母校との連携と情報入手
3.各部会相互の連絡調整 新春のつどい等、親睦の会の企画運営
4.活動の基本になる会則、規則、細則等の見直し、など会の円滑な運営に心がけ、活性化を計っています。
(2) 経理部
 主たる分担業務は、本部の経理事務、年度予算・決算を担当しています。
そのため事務局と常時連携を図り、会の運営の円滑化に務めています。
部会で課題の検討を図るほか、会費の納入状況の確認ならびに支出状況の把握等、会計整理の活動を行っています。
特に、年度予算案の立案と決算に関する活動は、会の活性化や発展を図る意味でも重要な会務と考えています。
(3) 弘報部
○会誌「友松」の発行
 主な業務として、友松会会誌「友松」の編集・発行・発送を行っています。
友松会会誌「友松」はA4版で、毎年6月に発行を予定しています。
○会誌の主な内容
大学教授の寄稿、会員の教育論考、人生についての考え方等を軸に構成しています。
また、「豊かな教育を考える会」(研究・研修)報告、「松沢研究奨励賞受賞者」研究論文、 同期会報告、支部だより等の会員相互の情報、 総会、新春のつどいの報告、各年度の会務会計報告、会員の消息、組織名簿等を掲載し、豊かな会誌にするよう努力しています。
・HPの内容充実と更新
行事日程、諸会議の概要報告、友松だより等を掲載し、会の概要を掲載しています。
(4) 研修部
 会員の研修を深めるため、次の業務を中心に活動しています。
1.松沢研究奨励賞受賞者の選考
研究奨励基金は、本会の元顧問・ 相沢義雄氏 (大正13年卒)が、叔父の松沢高次郎氏(明治13年卒)の遺志を顕彰するために寄付された基金、 吉田太郎氏、水戸部正男氏、大浦美代氏の寄付金を充てています。
昭和41年より実施。対象は会員の個人、または会員を中心とした団体としています。
受賞者には、賞状と記念品を贈呈しています。
2.豊かな教育を考える会の企画と運営
松沢研究奨励賞の受賞者を囲んで、教育の課題や諸問題について考え語り合う会を、横国Dayに合わせて実施し、神奈川の教育の充実進展に寄与しています。2019年度には「これからの教師を語る」のテーマでシンポジウムを行いました。
3.学生の就職支援
大学と連携し、就職支援活動として「教員採用試験直前面接対策講座」等を実施しています。(2020年度は中止)
(5) 組織部
県下45支部の現職 (校内)会員と、退職(校外)会員が支部長を中心に支部役員会を構成し、 支部の活動を展開していますが、組織はその活動を支援し組織強化につなげています。
会員名簿を作成し、会員個々の情報を本部に集約し、コンピュータに入力データー化しています。
それにより、全会員と本部との連繋を図っています。
支 部 活 動
県下(東京を含む)45支部の組織による、会員相互の情報交流や親睦を図ることを中心にした支部活動を行っています。
活動の様子は「支部レポート」参照)
同 期 会 活 動
卒業時に同期会を組織、世話役を中心とした情報交流や親睦を図る活動です。
◎未組織の「期」は1日も早い組織化が期待されています。

クリックすると大きく見えます。

YNUプラウド文庫は、社会への貢献が大きいと思われる先達の業績を長く後世に伝え、学生の模範となることを目的に附属図書館内に創設しました。愛蔵書、レリーフ、功績等を図書館内で公開。 横浜国立大学付属図書館 YNUプラウド卒業生文庫

酒  井     恒 氏 経歴と業績 平成25年度友松会推薦

濱  田  隆  志 氏 経歴と業績 平成26年度友松会推薦

小  川  信  夫 氏 経歴と業績 平成27年度友松会推薦

小  島  寅  雄 氏 経歴と業績 平成28年度友松会推薦

内 藤  卯 三 郎 氏 経歴と業績 平成29年度友松会推薦

長 谷 川  善 和 氏 経歴と業績 平成30年度友松会推薦

河 野      隆 氏 経歴と業績 令和元年度友松会推薦
 

友松会のあゆみ
 明治21年1月、先人各位の絶えざるご精進・ご尽力により、高い理想の灯は「神奈川県友松会」として発足しました。 会名の由来は校庭の松樹を 友とし刻苦勉励する願いからでありました。本県は、全国の先頭を切って、明治9年に師範学校を創立、わが国の教育史に輝かしい足跡を残しています。
 明治以来のいわゆる近代日本において、友松会は、神奈川県教育界の一大支柱として地域社会に貢献し、 さらに日本の教育界をリードして百三十余年が経ちました。以来、本会は、幾度か時代の荒波に揉まれ、苦難の道を辿りながらも成長・発展を続け今日に至っています。2020年現在、教育系学部卒業生は3万数千名に達し、会員は約6千3百名が全国で活躍しています。
 教育制度の変遷により、校名も神奈川県師範学校、神奈川県女子師範学校、神奈川師範学校、横浜国立大学学芸学部、 同教育学部、同教育人間科学部と改称されてきました。その間も友松会活動は営々と続けられ、その時々の教育課題を真剣に追求し、 会員相互の意見交換の場として意志の疎通を計り、また親睦の場として寄与してきました。
 同窓という強い友情の絆で結ばれ、これからも一層の研鑽を積み、同窓会活動を活発にしていきたいと思います。
友松会・母校沿革概要
1874年(明治7年) 県内の 4 中学区(横浜、日野、羽鳥、浦賀)に小学校教員養成所を設置
1875年(明治8年) 各養成所を第1号~第4号師範学校と改称
1876年(明治9年) 第1-4号師範学校を合併し、神奈川県横浜師範学校と改称
後に6月28日を本校「開校記念日」と定める
1879年(明治12年) 横浜市老松町に移転して神奈川県師範学校と改称
1887年(明治20年) 神奈川県尋常師範学校と改称
1888年(明治21年) 「友松会」(神奈川県友松会)創立
1890年(明治23年) 「友松」発刊1号発行
1892年(明治25年) 1890年の出火により鎌倉(雪ノ下)新校舎に移転
1889年(明治31年) 神奈川県師範学校と改称
1907年(明治40年) 神奈川県女子師範学校設置(岡野町)
1923年(大正12年) 関東大震災 両校共校舎倒壊
1925年(大正14年) 神奈川師範学校本校竣工 
1926年(大正15年) 神奈川県師範学校創立50周年
1927年(昭和2年) 女子師範学校の校舎竣工
1928年(昭和3年) 師範学校創立50周年式典
1932年(昭和7年) 友松会館落成
1936年(昭和11年 神奈川県師範学校創立60周年
「友松」創立60周年記念誌発刊
1943年(昭和18年) 両師範学校を統合し神奈川師範学校男子部・女子部となる
1945年(昭和20年) 横浜大空襲 女子部校舎一部消失
1949年(昭和24年) 横浜国立大学設置(「開学記念日」 6 月1 日)
学芸学部・経済学部・工学部の3 学部で構成
1951年(昭和26年) 神奈川師範学校を廃止
1965年(昭和40年) 学芸学部鎌倉校舎焼失、横浜市清水ヶ丘に移転
1966年(昭和41年) 学芸学部を教育学部に名称変更
1974年(昭和 49年) 教育学部常盤台に移転
1988年(昭和63年) 友松会創立100周年
「友松」78号 創立100周年記念号発行
1997年(平成 9 年) 教育学部を教育人間科学部に改組、 4 課程となる
1998年(平成10年) 友松会創立110周年
「友松」 88号 創立110周年記念号発行
2008年(平成20年) 友松会創立120周年
「友松」 98号 創立120周年記念号発行
2009年(平成21年) 横浜国立大学 創立60周年
2010年(平成 22年) 「友松」100号 記念号発行
2017年(平成29年) 教育人間科学部を教育学部に改称
教職大学院設置
2018年(平成30年) 友松会創立130周年
「友松」108号 創立130周年記念号発行

明治21年、同窓会の発足に当たり,会則の第3条に次のような記載がある。「本会会員ハ皆曽テ縣校ニアリ 朝夕松樹ヲ友トシ,同窓ニ苦学セルヲ記センガ為,神奈川縣友松会ト名ヅク」
松-会名の由来の絵図