友松会について
新たなウィズコロナに前向きに 会誌「友松」113号 巻頭言
友松会 会長 小島 勝
友松会 会長 小島 勝
3年間にわたったコロナ禍の生活もマスク着用が自由化されたり感染症法上の扱いが2類から5類に移行されたりしたことによって、さまざまな規制が解除され、日々の生活は一人ひとりの判断に依ることになりました。同調圧力の強い社会の先行きに一抹の不安を感じますが、友松会としては新たなウィズコロナ下の活動を皆さまと共に前向きに創っていく所存です。
新役員体制でスタートした令和4年度は、県総会が終わった頃より第7波が出始め、9月に予定されていた「同期会世話人会」を、また第8波のため「新春の集い」も残念ながら中止にせざるを得ませんでした。本年度こそすべての会議と諸事業が予定通り遂行できることを祈るばかりです。
3年ぶりに開催された県総会は感染予防対策として参加人数を制限し午後からの開催としました。また、これまでの懇親会形式に替え松沢研究奨励賞受賞者の研究発表を取り入れましたが、総会後のアンケートでは新たな形の総会に好評価をいただきました。本年度の県総会は、川崎ブロックの担当で6月25日に開催予定です。新百合ヶ丘の地で皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
横国Dayの「豊かな教育を考える会」では「教育ボランティアの今、そして私たち」をテーマに大学の教育施策の一つである学外活動を取り上げました。15名の学生会員と6名の現職校長の参加もあり、グループ討議も活発に行われました。「ボランティア活動を行う上で企画・運営するだけでなく、児童一人ひとりと深く向き合うことの大切さに改めて気づかされた日でした」という学生会員の感想が印象的でした。
昨年度、諮問委員会答申も踏まえ、研究奨励金の有効活用に関してプロジェクト委員会を中心に「研究奨励金運営規定」の改定に取り組みました。優秀な教育者を育成するとともに友松会の活性化を図ってほしいという願いで基金を創ってくださった諸先輩の意志を受け継ぎ、現状にふさわしい規定となるよう検討いたしました。5月の理事・評議員会に諮り、ご承認がいただけたら本年度より施行する計画です。
コロナ禍のため、この2年間は44支部全てで支部総会を開催することができませんでした。支部総会は会務・会計の報告をはじめ、世代を超えた支部会員相互の親睦が図れ、身近に友松会を感じてもらえる大切な機会です。ウィズコロナや支部の状況に応じて研修会や講演会を企画するなど、内容・方法を工夫されて一つでも多くの支部で開催していただきたいと存じます。
昨年12月、役員を対象に横須賀支部の村松雅氏を講師にZoomによるオンラインミーティングの研修を行いました。ITに不慣れな役員にも初歩からご指導をいただき、会議の開催方法の選択肢が増えました。このZoom研修や研究奨励金プロジェクト委員会のSkypeによる会議の実践を参考にして、役員会や部会等でも必要に応じてオンライン会議が開催できるように取り組む予定です。
この度、横浜市と川崎市では小学校教員の採用試験に新たな特例選考制度を導入しました。現在、友松会では4年生対象の2次試験「直前面接講座」と3年生対象の採用試験に向けた講座を開設していますが、特別選考導入を受け、大学と連携して新たな講座の内容・方法が検討されることと思います。友松会としては、一人でも多くの後輩の皆さんが教壇に立てるよう今後も支援をしてまいります。
来年、横浜国立大学は創基150周年、開学75周年を迎えます。1874年(明治7年)に横浜、日野、羽鳥、浦賀に小学校教員養成所が設置されたことを起源としています。この150周年を記念して様々な事業を遂行するために基金が設立されました。4月中旬から大学よりこの基金の趣意書が順次発送されます。母校の充実・発展のため友松会も協力していく所存です。皆様のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
新役員体制でスタートした令和4年度は、県総会が終わった頃より第7波が出始め、9月に予定されていた「同期会世話人会」を、また第8波のため「新春の集い」も残念ながら中止にせざるを得ませんでした。本年度こそすべての会議と諸事業が予定通り遂行できることを祈るばかりです。
3年ぶりに開催された県総会は感染予防対策として参加人数を制限し午後からの開催としました。また、これまでの懇親会形式に替え松沢研究奨励賞受賞者の研究発表を取り入れましたが、総会後のアンケートでは新たな形の総会に好評価をいただきました。本年度の県総会は、川崎ブロックの担当で6月25日に開催予定です。新百合ヶ丘の地で皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
横国Dayの「豊かな教育を考える会」では「教育ボランティアの今、そして私たち」をテーマに大学の教育施策の一つである学外活動を取り上げました。15名の学生会員と6名の現職校長の参加もあり、グループ討議も活発に行われました。「ボランティア活動を行う上で企画・運営するだけでなく、児童一人ひとりと深く向き合うことの大切さに改めて気づかされた日でした」という学生会員の感想が印象的でした。
昨年度、諮問委員会答申も踏まえ、研究奨励金の有効活用に関してプロジェクト委員会を中心に「研究奨励金運営規定」の改定に取り組みました。優秀な教育者を育成するとともに友松会の活性化を図ってほしいという願いで基金を創ってくださった諸先輩の意志を受け継ぎ、現状にふさわしい規定となるよう検討いたしました。5月の理事・評議員会に諮り、ご承認がいただけたら本年度より施行する計画です。
コロナ禍のため、この2年間は44支部全てで支部総会を開催することができませんでした。支部総会は会務・会計の報告をはじめ、世代を超えた支部会員相互の親睦が図れ、身近に友松会を感じてもらえる大切な機会です。ウィズコロナや支部の状況に応じて研修会や講演会を企画するなど、内容・方法を工夫されて一つでも多くの支部で開催していただきたいと存じます。
昨年12月、役員を対象に横須賀支部の村松雅氏を講師にZoomによるオンラインミーティングの研修を行いました。ITに不慣れな役員にも初歩からご指導をいただき、会議の開催方法の選択肢が増えました。このZoom研修や研究奨励金プロジェクト委員会のSkypeによる会議の実践を参考にして、役員会や部会等でも必要に応じてオンライン会議が開催できるように取り組む予定です。
この度、横浜市と川崎市では小学校教員の採用試験に新たな特例選考制度を導入しました。現在、友松会では4年生対象の2次試験「直前面接講座」と3年生対象の採用試験に向けた講座を開設していますが、特別選考導入を受け、大学と連携して新たな講座の内容・方法が検討されることと思います。友松会としては、一人でも多くの後輩の皆さんが教壇に立てるよう今後も支援をしてまいります。
来年、横浜国立大学は創基150周年、開学75周年を迎えます。1874年(明治7年)に横浜、日野、羽鳥、浦賀に小学校教員養成所が設置されたことを起源としています。この150周年を記念して様々な事業を遂行するために基金が設立されました。4月中旬から大学よりこの基金の趣意書が順次発送されます。母校の充実・発展のため友松会も協力していく所存です。皆様のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
ユネスコチェアとESD
横浜国立大学学長 梅原 出
「知の統合型大学として、世界水準の研究大学を目指す」という本学のビジョンが、「知の宝庫」である教育学部でも具現化しています。令和4年4月1日、横浜国立大学は、国連の専門機関であるユネスコから「ユネスコチェア」に採択され活動を始めています。「生物圏保存地域を活用した持続可能な社会のための教育」というプログラムです。
https://www.ynu.ac.jp/hus/koho/etc/e001/
Man and Biosphere(MAB)計画という、ユネスコが提唱する「環境」や「生物多様性」に関する取組です。MAB計画とは、手付かずの自然を核とし、その周りに緩衝地帯があり、またその周りに人の生活圏があり、その総体を「ユネスコパーク」として、「環境」を守り抜くという活動だと理解しています。これは、人間を「自然」の外に置くのではなく、「自然」の中にあるものとして位置付け活動を行うものです。生物多様性と共に人間はあるという思想です。
ユネスコチェアで活躍している教育学部・准教授の倉田先生は、以前もお伝えしたESD教育の一環として、人工の「自然」である里山を取り上げ活動されています。里山でつなぐESD考(全学教育科目・リーディングレクチャー)がそれです。多くの教育学部の先生が活躍されています。次に各回のタイトルと担当教員をあげます。
1.ガイダンス-YNUの「材」を活かしたESD(倉田)
2.里山とESD(松葉口)
3.生物多様性からみる里山(倉田)
4.古文書から読み解く江戸時代の里山の暮らし(多和田)
5.里山を表現する1(河内、金光、山崎、森野)
6.里山を表現する2(河内、金光、山崎、森野)
7.里山での協働からわたしとわたしたちを見つめなおす(有元、物部)
8.里山の季節感(高芝)
9.里山のくらしにおけるものづくり(原口)
10.里山の怪異(一柳)
11.住居から考える里山のくらし(佐桑)
12.四季を感じる ~里山のくらしと衣服(薩本)
13.命をいただく ~里山のくらしと食物(杉山)
14.理科教育にみる里山の教育資源(平島)
15.里山のくらしとウェルビーイング(物部、高本)
16.まとめの発表会(倉田、河内、高芝)
夕日に沈む田園の向こうの里山。その里山も真っ赤に染まっている。このような風景は、この列島に住む者の原風景であるかと思います。田園も里山も人工のものですが、この列島にある「自然」となっています。ここにも生物多様性に裏打ちされた豊かな生態系があり、人間が積極的に守って行かなければ、生態系は崩 壊します。
「ユネスコチェア・生物圏保存地域を活用した持続可能な社会のための教育」そのものであり、知の宝庫である教育学部にしかできない取組です。
今後の活動に期待が膨らむばかりです。
横浜国立大学学長 梅原 出
「知の統合型大学として、世界水準の研究大学を目指す」という本学のビジョンが、「知の宝庫」である教育学部でも具現化しています。令和4年4月1日、横浜国立大学は、国連の専門機関であるユネスコから「ユネスコチェア」に採択され活動を始めています。「生物圏保存地域を活用した持続可能な社会のための教育」というプログラムです。
https://www.ynu.ac.jp/hus/koho/etc/e001/
Man and Biosphere(MAB)計画という、ユネスコが提唱する「環境」や「生物多様性」に関する取組です。MAB計画とは、手付かずの自然を核とし、その周りに緩衝地帯があり、またその周りに人の生活圏があり、その総体を「ユネスコパーク」として、「環境」を守り抜くという活動だと理解しています。これは、人間を「自然」の外に置くのではなく、「自然」の中にあるものとして位置付け活動を行うものです。生物多様性と共に人間はあるという思想です。
ユネスコチェアで活躍している教育学部・准教授の倉田先生は、以前もお伝えしたESD教育の一環として、人工の「自然」である里山を取り上げ活動されています。里山でつなぐESD考(全学教育科目・リーディングレクチャー)がそれです。多くの教育学部の先生が活躍されています。次に各回のタイトルと担当教員をあげます。
1.ガイダンス-YNUの「材」を活かしたESD(倉田)
2.里山とESD(松葉口)
3.生物多様性からみる里山(倉田)
4.古文書から読み解く江戸時代の里山の暮らし(多和田)
5.里山を表現する1(河内、金光、山崎、森野)
6.里山を表現する2(河内、金光、山崎、森野)
7.里山での協働からわたしとわたしたちを見つめなおす(有元、物部)
8.里山の季節感(高芝)
9.里山のくらしにおけるものづくり(原口)
10.里山の怪異(一柳)
11.住居から考える里山のくらし(佐桑)
12.四季を感じる ~里山のくらしと衣服(薩本)
13.命をいただく ~里山のくらしと食物(杉山)
14.理科教育にみる里山の教育資源(平島)
15.里山のくらしとウェルビーイング(物部、高本)
16.まとめの発表会(倉田、河内、高芝)
夕日に沈む田園の向こうの里山。その里山も真っ赤に染まっている。このような風景は、この列島に住む者の原風景であるかと思います。田園も里山も人工のものですが、この列島にある「自然」となっています。ここにも生物多様性に裏打ちされた豊かな生態系があり、人間が積極的に守って行かなければ、生態系は崩 壊します。
「ユネスコチェア・生物圏保存地域を活用した持続可能な社会のための教育」そのものであり、知の宝庫である教育学部にしかできない取組です。
今後の活動に期待が膨らむばかりです。
友松会の皆様へ
横浜国立大学教育学部長・教育学研究科長 友松会 名誉会長 木村 昌彦
友松会の皆様には、日頃から多大なご支援ご協力を 頂き感謝申し上げております。
令和4年度は、ホームカミングデーにおいて多くの方々とお会いでき、本当に感激いたしました。近年はICT、AI等様々な物事が進歩していますが、技術革新が進むほどアナログ、対面等の従来方式の意義や価値が再確認できます。私たち教員は、多くの情報をいかに教育現場に活用するかが重要な事項だと感じております。
さて学部の状況ですが、教員採用率の向上に向け、大学教員全体で新たな施行を行っています。紙面上限りがあるので全てをお伝え出来ませんが、大きく変えたのは就職支援室です。従来の支援室のスペースを6倍に拡大し、名前も「教職テラス」と変更しました。私は教職サロンがいいと主張いたしましたが、多くの先生方からダサいと言われあっけなく却下されました。 そこには教職に関する情報を集約させ、学部の目指す方向性を可視化させるのが狙いです。
横浜国立大学は、優れた教育・研究施設を持ち、多くの卒業生が様々な分野で活躍しています。学生にとって横浜国立大学での学びは、その後の人生において大きな影響を与えてくれると思います。大学での経験と学びを活かし、是非とも教育の分野で精力的に活動を続けて欲しいと懇願しています。
友松会は、卒業生が集い情報交換や交流をするための大切な場であり、卒業生の絆を深める貴重な存在です。今後も友松会を通じて、横浜国立大学の発展のた め卒業生の交流を続けて頂きたいと思っています。最後に、友松会の皆様には、今後ともご支援いただけますよう心よりお願い申し上げます。
横浜国立大学教育学部長・教育学研究科長 友松会 名誉会長 木村 昌彦
友松会の皆様には、日頃から多大なご支援ご協力を 頂き感謝申し上げております。
令和4年度は、ホームカミングデーにおいて多くの方々とお会いでき、本当に感激いたしました。近年はICT、AI等様々な物事が進歩していますが、技術革新が進むほどアナログ、対面等の従来方式の意義や価値が再確認できます。私たち教員は、多くの情報をいかに教育現場に活用するかが重要な事項だと感じております。
さて学部の状況ですが、教員採用率の向上に向け、大学教員全体で新たな施行を行っています。紙面上限りがあるので全てをお伝え出来ませんが、大きく変えたのは就職支援室です。従来の支援室のスペースを6倍に拡大し、名前も「教職テラス」と変更しました。私は教職サロンがいいと主張いたしましたが、多くの先生方からダサいと言われあっけなく却下されました。 そこには教職に関する情報を集約させ、学部の目指す方向性を可視化させるのが狙いです。
横浜国立大学は、優れた教育・研究施設を持ち、多くの卒業生が様々な分野で活躍しています。学生にとって横浜国立大学での学びは、その後の人生において大きな影響を与えてくれると思います。大学での経験と学びを活かし、是非とも教育の分野で精力的に活動を続けて欲しいと懇願しています。
友松会は、卒業生が集い情報交換や交流をするための大切な場であり、卒業生の絆を深める貴重な存在です。今後も友松会を通じて、横浜国立大学の発展のた め卒業生の交流を続けて頂きたいと思っています。最後に、友松会の皆様には、今後ともご支援いただけますよう心よりお願い申し上げます。
本 部 活 動
各部が分担した業務を中心に活動し、(本部活動として)協力して事業を推進しています。
(1) 総務部
友松会百三十余年の灯を継続、発展させるためにも会員相互の意識の昂揚と結束が求められています。
1.諸会議の企画運営と効率化
2.母校との連携と情報入手
3.各部会相互の連絡調整 新春のつどい等、親睦の会の企画運営
4.活動の基本になる会則、規則、細則等の見直し、など会の円滑な運営に心がけ、活性化を計っています。
(2) 経理部
主たる分担業務は、本部の経理事務、年度予算・決算を担当しています。
そのため事務局と常時連携を図り、会の運営の円滑化に務めています。
部会で課題の検討を図るほか、会費の納入状況の確認ならびに支出状況の把握等、会計整理の活動を行っています。
特に、年度予算案の立案と決算に関する活動は、会の活性化や発展を図る意味でも重要な会務と考えています。
(3) 弘報部
○会誌「友松」の発行
主な業務として、友松会会誌「友松」の編集・発行・発送を行っています。
友松会会誌「友松」はA4版で、毎年6月に発行を予定しています。
○会誌の主な内容
大学教授の寄稿、会員の教育論考、人生についての考え方等を軸に構成しています。
また、「豊かな教育を考える会」(研究・研修)報告、「松沢研究奨励賞受賞者」研究論文、 同期会報告、支部だより等の会員相互の情報、 総会、新春のつどいの報告、各年度の会務会計報告、会員の消息、組織名簿等を掲載し、豊かな会誌にするよう努力しています。
・HPの内容充実と更新
行事日程、諸会議の概要報告、友松だより等を掲載し、会の概要を掲載しています。
(4) 研修部
会員の研修を深めるため、次の業務を中心に活動しています。
1.松沢研究奨励賞受賞者の選考
研究奨励基金は、本会の元顧問・ 相沢義雄氏 (大正13年卒)が、叔父の松沢高次郎氏(明治13年卒)の遺志を顕彰するために寄付された基金、 吉田太郎氏、水戸部正男氏、大浦美代氏の寄付金を充てています。
昭和41年より実施。対象は会員の個人、または会員を中心とした団体としています。
受賞者には、賞状と記念品を贈呈しています。
2.豊かな教育を考える会の企画と運営
松沢研究奨励賞の受賞者を囲んで、教育の課題や諸問題について考え語り合う会を、横国Dayに合わせて実施し、神奈川の教育の充実進展に寄与しています。2019年度には「これからの教師を語る」のテーマでシンポジウムを行いました。
3.学生の就職支援
大学と連携し、就職支援活動として「教員採用試験直前面接対策講座」等を実施しています。(2020年度は中止)
(5) 組織部
県下45支部の現職 (校内)会員と、退職(校外)会員が支部長を中心に支部役員会を構成し、 支部の活動を展開していますが、組織はその活動を支援し組織強化につなげています。
会員名簿を作成し、会員個々の情報を本部に集約し、コンピュータに入力データー化しています。
それにより、全会員と本部との連繋を図っています。
支 部 活 動
県下(東京を含む)45支部の組織による、会員相互の情報交流や親睦を図ることを中心にした支部活動を行っています。
活動の様子は「支部レポート」参照)
同 期 会 活 動
卒業時に同期会を組織、世話役を中心とした情報交流や親睦を図る活動です。
◎未組織の「期」は1日も早い組織化が期待されています。
各部が分担した業務を中心に活動し、(本部活動として)協力して事業を推進しています。
(1) 総務部
友松会百三十余年の灯を継続、発展させるためにも会員相互の意識の昂揚と結束が求められています。
1.諸会議の企画運営と効率化
2.母校との連携と情報入手
3.各部会相互の連絡調整 新春のつどい等、親睦の会の企画運営
4.活動の基本になる会則、規則、細則等の見直し、など会の円滑な運営に心がけ、活性化を計っています。
(2) 経理部
主たる分担業務は、本部の経理事務、年度予算・決算を担当しています。
そのため事務局と常時連携を図り、会の運営の円滑化に務めています。
部会で課題の検討を図るほか、会費の納入状況の確認ならびに支出状況の把握等、会計整理の活動を行っています。
特に、年度予算案の立案と決算に関する活動は、会の活性化や発展を図る意味でも重要な会務と考えています。
(3) 弘報部
○会誌「友松」の発行
主な業務として、友松会会誌「友松」の編集・発行・発送を行っています。
友松会会誌「友松」はA4版で、毎年6月に発行を予定しています。
○会誌の主な内容
大学教授の寄稿、会員の教育論考、人生についての考え方等を軸に構成しています。
また、「豊かな教育を考える会」(研究・研修)報告、「松沢研究奨励賞受賞者」研究論文、 同期会報告、支部だより等の会員相互の情報、 総会、新春のつどいの報告、各年度の会務会計報告、会員の消息、組織名簿等を掲載し、豊かな会誌にするよう努力しています。
・HPの内容充実と更新
行事日程、諸会議の概要報告、友松だより等を掲載し、会の概要を掲載しています。
(4) 研修部
会員の研修を深めるため、次の業務を中心に活動しています。
1.松沢研究奨励賞受賞者の選考
研究奨励基金は、本会の元顧問・ 相沢義雄氏 (大正13年卒)が、叔父の松沢高次郎氏(明治13年卒)の遺志を顕彰するために寄付された基金、 吉田太郎氏、水戸部正男氏、大浦美代氏の寄付金を充てています。
昭和41年より実施。対象は会員の個人、または会員を中心とした団体としています。
受賞者には、賞状と記念品を贈呈しています。
2.豊かな教育を考える会の企画と運営
松沢研究奨励賞の受賞者を囲んで、教育の課題や諸問題について考え語り合う会を、横国Dayに合わせて実施し、神奈川の教育の充実進展に寄与しています。2019年度には「これからの教師を語る」のテーマでシンポジウムを行いました。
3.学生の就職支援
大学と連携し、就職支援活動として「教員採用試験直前面接対策講座」等を実施しています。(2020年度は中止)
(5) 組織部
県下45支部の現職 (校内)会員と、退職(校外)会員が支部長を中心に支部役員会を構成し、 支部の活動を展開していますが、組織はその活動を支援し組織強化につなげています。
会員名簿を作成し、会員個々の情報を本部に集約し、コンピュータに入力データー化しています。
それにより、全会員と本部との連繋を図っています。
支 部 活 動
県下(東京を含む)45支部の組織による、会員相互の情報交流や親睦を図ることを中心にした支部活動を行っています。
活動の様子は「支部レポート」参照)
同 期 会 活 動
卒業時に同期会を組織、世話役を中心とした情報交流や親睦を図る活動です。
◎未組織の「期」は1日も早い組織化が期待されています。
クリックすると大きく見えます。
YNUプラウド文庫は、社会への貢献が大きいと思われる先達の業績を長く後世に伝え、学生の模範となることを目的に附属図書館内に創設しました。愛蔵書、レリーフ、功績等を図書館内で公開。 横浜国立大学付属図書館 YNUプラウド卒業生文庫
酒 井 恒 氏 経歴と業績 平成25年度友松会推薦
濱 田 隆 志 氏 経歴と業績 平成26年度友松会推薦
小 川 信 夫 氏 経歴と業績 平成27年度友松会推薦
小 島 寅 雄 氏 経歴と業績 平成28年度友松会推薦
内 藤 卯 三 郎 氏 経歴と業績 平成29年度友松会推薦
長 谷 川 善 和 氏 経歴と業績 平成30年度友松会推薦
河 野 隆 氏 経歴と業績 令和元年度友松会推薦
友松会のあゆみ
明治21年1月、先人各位の絶えざるご精進・ご尽力により、高い理想の灯は「神奈川県友松会」として発足しました。 会名の由来は校庭の松樹を 友とし刻苦勉励する願いからでありました。本県は、全国の先頭を切って、明治9年に師範学校を創立、わが国の教育史に輝かしい足跡を残しています。
明治以来のいわゆる近代日本において、友松会は、神奈川県教育界の一大支柱として地域社会に貢献し、 さらに日本の教育界をリードして百三十余年が経ちました。以来、本会は、幾度か時代の荒波に揉まれ、苦難の道を辿りながらも成長・発展を続け今日に至っています。2020年現在、教育系学部卒業生は3万数千名に達し、会員は約6千3百名が全国で活躍しています。
教育制度の変遷により、校名も神奈川県師範学校、神奈川県女子師範学校、神奈川師範学校、横浜国立大学学芸学部、 同教育学部、同教育人間科学部と改称されてきました。その間も友松会活動は営々と続けられ、その時々の教育課題を真剣に追求し、 会員相互の意見交換の場として意志の疎通を計り、また親睦の場として寄与してきました。
同窓という強い友情の絆で結ばれ、これからも一層の研鑽を積み、同窓会活動を活発にしていきたいと思います。
明治以来のいわゆる近代日本において、友松会は、神奈川県教育界の一大支柱として地域社会に貢献し、 さらに日本の教育界をリードして百三十余年が経ちました。以来、本会は、幾度か時代の荒波に揉まれ、苦難の道を辿りながらも成長・発展を続け今日に至っています。2020年現在、教育系学部卒業生は3万数千名に達し、会員は約6千3百名が全国で活躍しています。
教育制度の変遷により、校名も神奈川県師範学校、神奈川県女子師範学校、神奈川師範学校、横浜国立大学学芸学部、 同教育学部、同教育人間科学部と改称されてきました。その間も友松会活動は営々と続けられ、その時々の教育課題を真剣に追求し、 会員相互の意見交換の場として意志の疎通を計り、また親睦の場として寄与してきました。
同窓という強い友情の絆で結ばれ、これからも一層の研鑽を積み、同窓会活動を活発にしていきたいと思います。
友松会・母校沿革概要
1874年(明治7年) | 県内の 4 中学区(横浜、日野、羽鳥、浦賀)に小学校教員養成所を設置 |
1875年(明治8年) | 各養成所を第1号~第4号師範学校と改称 |
1876年(明治9年) | 第1-4号師範学校を合併し、神奈川県横浜師範学校と改称 後に6月28日を本校「開校記念日」と定める |
1879年(明治12年) | 横浜市老松町に移転して神奈川県師範学校と改称 |
1887年(明治20年) | 神奈川県尋常師範学校と改称 |
1888年(明治21年) | 「友松会」(神奈川県友松会)創立 |
1890年(明治23年) | 「友松」発刊1号発行 |
1892年(明治25年) | 1890年の出火により鎌倉(雪ノ下)新校舎に移転 |
1889年(明治31年) | 神奈川県師範学校と改称 |
1907年(明治40年) | 神奈川県女子師範学校設置(岡野町) |
1923年(大正12年) | 関東大震災 両校共校舎倒壊 |
1925年(大正14年) | 神奈川師範学校本校竣工 |
1926年(大正15年) | 神奈川県師範学校創立50周年 |
1927年(昭和2年) | 女子師範学校の校舎竣工 |
1928年(昭和3年) | 師範学校創立50周年式典 |
1932年(昭和7年) | 友松会館落成 |
1936年(昭和11年 | 神奈川県師範学校創立60周年 「友松」創立60周年記念誌発刊 |
1943年(昭和18年) | 両師範学校を統合し神奈川師範学校男子部・女子部となる |
1945年(昭和20年) | 横浜大空襲 女子部校舎一部消失 |
1949年(昭和24年) | 横浜国立大学設置(「開学記念日」 6 月1 日) 学芸学部・経済学部・工学部の3 学部で構成 |
1951年(昭和26年) | 神奈川師範学校を廃止 |
1965年(昭和40年) | 学芸学部鎌倉校舎焼失、横浜市清水ヶ丘に移転 |
1966年(昭和41年) | 学芸学部を教育学部に名称変更 |
1974年(昭和 49年) | 教育学部常盤台に移転 |
1988年(昭和63年) | 友松会創立100周年 「友松」78号 創立100周年記念号発行 |
1997年(平成 9 年) | 教育学部を教育人間科学部に改組、 4 課程となる |
1998年(平成10年) | 友松会創立110周年 「友松」 88号 創立110周年記念号発行 |
2008年(平成20年) | 友松会創立120周年 「友松」 98号 創立120周年記念号発行 |
2009年(平成21年) | 横浜国立大学 創立60周年 |
2010年(平成 22年) | 「友松」100号 記念号発行 |
2017年(平成29年) | 教育人間科学部を教育学部に改称 教職大学院設置 |
2018年(平成30年) | 友松会創立130周年 「友松」108号 創立130周年記念号発行 |
明治21年、同窓会の発足に当たり,会則の第3条に次のような記載がある。「本会会員ハ皆曽テ縣校ニアリ 朝夕松樹ヲ友トシ,同窓ニ苦学セルヲ記センガ為,神奈川縣友松会ト名ヅク」